国連事務次長が北朝鮮を訪問 外相らと協議予定

フェルトマン氏と金委員長との会談予定は入っていない Image copyright AFP/Getty Images
Image caption フェルトマン氏と金委員長との会談予定は入っていない

国連のジェフリー・フェルトマン事務次長(政治担当)が5日午後、北朝鮮に到着した。国連によると、8日までの滞在の予定で、李容浩(リ・ヨンホ)外相を含む北朝鮮政府の高官と会談する。国連高官による訪朝は6年ぶり。

国連報道官によると、事務次長は李外相らと「共通の関心・懸念事項」について幅広い政策協議を行う予定。

最高指導者の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談予定は入っていない。

北朝鮮は今年9月に、「政策協議」のためとして国連を非公式に招待していたが、先月29日に弾道ミサイルの発射実験を行った翌日、国連への招待を確認した。

フェルトマン事務次長は米国の元外交官で、国連で最も高位の米国人。米国と韓国は4日から過去最大規模の空軍の合同訓練を始めている。

北朝鮮と長年同盟関係にあり主要な貿易相手国でもある中国は先月、中国共産党中央対外連絡部の宋濤部長を北朝鮮に派遣している。

国連は、北朝鮮危機の解決に向けた仲介を提案しているアントニオ・グレテレス事務総長が北朝鮮を訪問する予定は現時点でないと述べた。

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米韓最大の合同空軍演習開始 北朝鮮は反発

国連高官による北朝鮮訪問は、2011年10月のバレリー・エイモス人道問題担事務次長の訪問を最後に途絶えていた。その前年にはフェルトマン事務次長の前任者、リン・パスコ―氏が訪朝している。

北朝鮮が先月末にミサイルの発射実験を行ったことで、各国は北朝鮮批判を再び強め、緊張が高まっている。

米国のニッキー・ヘイリー国連大使は先週、もし開戦となれば北朝鮮の現体制は「徹底的に破壊される」と語った。

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Image caption 米韓の合同訓練にはF22戦闘機が参加している

米韓が5日間の予定で4日に開始した空軍合同訓練は、200機以上と何千人もの兵士が参加しており、過去最大規模となっている。

定期的に繰り返される合同訓練を激しく非難してきた北朝鮮は今回も、米韓による「挑発」だと反発している。

韓国のソウルで取材するBBCのポール・アダムズ記者は、実質的な役割が果たせる外交ルートがほかに存在しないなかで対話の機会を逃すべきではないと、国連は考えているのは明らかだと指摘した。

(英語記事 North Korea crisis: UN political chief in rare visit to Pyongyang

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