米北東部で猛吹雪、17人が死亡

雪の中を歩く人々 Image copyright Getty Images

米北東部は4日、冬の嵐による猛吹雪に見舞われ交通が大混乱し、少なくとも17人が死亡した。「爆弾低気圧」と呼ばれる嵐の影響は今週末まで続くと予想されている。

米東海岸北部の一部からカナダ東部にかけ積雪があり、4日には4000便近いフライトがキャンセルされた。

マサチューセッツ州ボストンでは45センチの積雪が予想されているほか、沿岸部ではすでに荒れた海による洪水が起きている。

北極上空の冷たい空気が米中部大西洋岸に広がることで、降雪が止まっても気温は大幅に低下すると予想されている。

気象専門家たちは、米国の一部で5日から6日にかけ気温が過去最低を記録する可能性があると指摘した。

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Image caption マサチューセッツ州沿岸部の浸水した住宅
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Image caption マサチューセッツ州内の洪水した地域を巡回する州兵の車両

低気圧の進路には6000万人近い人々が住んでおり、北部のメーン州から南部ジョージア州の一部まで悪天候に対する警報が出されている。

米国立気象局(NWS)は、「今夕、激しい降雪がニューハンプシャー州から南部・中部メーン州にかけて予想される」と述べた。さらに、「激しい降雪に加えて、激しさを増す嵐によって風が強まり、ニューイングランド地方の沿岸部で猛吹雪が起きる」と予想した。

気象当局者は、ボストンで1921年以来の高潮が起きる可能性があると語った。

マサチューセッツ州の一部ですでに起きている沿岸部の洪水について、気象予報士たちは水が引くまで数日かかる可能性があると警告した。

NWSは州の住民に対し、氷の塊が街中に浮かんでいても上に立とうとしないよう呼び掛けた。

最大風速27メートルというハリケーン並みの強風が北東の沿岸部で吹くと予想されている。

全米鉄道旅客公社(アムトラック)は運行本数を減らして対応。州間バスの運行もキャンセルされている。

今回の嵐の影響で南部フロリダ州でも降雪が観測された。

<あるツイッター・ユーザーは、「マサチューセッツ州シチュエートで洪水!」と動画を投稿した>

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は4日に非常事態宣言を出し、「状況は悪化し続けている」と語った。「突風が吹くなかで除雪はほぼ不可能になっている。道路を除雪した先から風が文字通り雪を道路に戻してしまうからだ」。

クオモ知事はさらに、ロングアイランド高速道路では車が立ち往生しているものの、救助ができない可能性があり、「生死にかかわる状況」になっていると語った。

<別のツイッター・ユーザーは、「もう一つ面白い動画。気温14度(摂氏マイナス10度)のミシガン州ではシャボン玉が凍る」とのコメントと共に動画を投稿した>

死者は少なくとも17人

AP通信によると、今回の嵐に関連して米国内で17人の死亡が報告されている。

テキサス州では低気温によって3人が死亡した。ノースカロライナ州のロイ・クーパー知事は、同州ムーア郡で、雪が積もった道路でスリップしたピックアップトラックが川に落ちて横転し2人が死亡したと述べた。

インターネットに投稿された写真からは、ミシシッピ川の橋の下に氷盤が積み上がっているのが分かる。

マサチューセッツ州ケープコッド湾の海岸では、自然保護活動家たちが寒さに特に弱いと指摘するオナガザメが凍死した状態で見つかった。

ニューヨーク、ペンシルベニア州フィラデルフィア、ボストンの各市や、ノースカロライナ、サウスカロライナ、メリーランド、バージニア各州では、低体温や凍傷、交通事故の危険があることから学校が休校となった。

(英語記事 'Bomb cyclone' brings travel chaos and deaths to US north-east