トランプ氏任命の駐蘭大使、イスラム教徒に関する過去の発言認める

ホクストラ大使は共和党の元下院議員 Image copyright Getty Images
Image caption ホクストラ大使は共和党の元下院議員

新しく任命された駐オランダ米国大使ピーター・ホクストラ氏は12日、オランダ国内にイスラム教徒の若者たちによって、いわゆる「立ち入り禁止区域」が形成され政治家たちが焼かれているとした2015年の発言を認めた。

ミシガン州選出の共和党下院議員だったホクストラ氏は、ドナルド・トランプ大統領によって大使に任命された。着任前の昨年12月には発言を否定し、証拠の映像を提示されても「フェイクニュースだ」と反論していた。

10日の着任後初の会見では、オランダ人記者たちに追及され散々な結果になったが、ホクストラ氏は過去の発言に関する質問への回答を拒否した。

12日、オランダ紙テレグラフのインタビューでホクストラ氏はついに米国の保守派集会での当該発言を認め、自分の発言に「衝撃を受けている」と話した。

「あれは間違った発言だった。実に間違っていた」とホクストラ氏は述べ、「明らかに不正確な発言だった」と付け加えた。

「個人的にとても衝撃を受けた。(中略)なぜなら、欧州の他の国々では他の問題が起きているのは皆さんのご承知だろうが、ここでは同じような状況になったことは全くないから」とホクストラ氏は述べた。

米国大使館幹部がAFP通信に語ったところによるとインタビューは、ホクストラ氏がハーグのスキルダースウェイクにある低所得層の住民が暮らす地区を訪れ、地域青年のリーダーやイスラム教徒を含む地元住民と会った後に行われた。

昨年12月に急速に広まったビデオでは、オランダ人記者が2015年に米国で話すホクストラ氏の映像を突き付け、ホクストラ氏を厳しく追及している。

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
「ここはオランダです、質問には答えないと」 米大使に記者団

「イスラム運動は欧州を大混乱に陥れ、オランダを大混乱に陥れる状態にまでなっている。車は焼かれ、政治家たちが焼かれている」とホクストラ氏は述べていた。

ホクストラ氏の発言と大使任命について、オランダのマーク・ルッテ首相は賛同しないとしつつも、トランプ政権と「実効性のある」関係を築いていきたいと述べた。

ルッテ首相は記者団に対し、「いや同意しない。発言についてコメントしない。だが同意はしない」とした。ホクストラ大使について、「米政府から誤解を解くよう指示」を受けた「優秀な人」だとした。

米国務省は11日、ホクストラ氏の発言から距離を置こうとした。スティーブ・ゴールドスティーン国務次官は「ホクストラ大使は2015年に過ちを犯し、してはいけない発言をした」と述べた。

「あのような発言は国務省の立場とは相容れない。この壇上から、あるいはどのような形であっても、絶対にあのような言葉が我々の口から発せられることはない。

(英語記事 Trump's ambassador to Netherlands finally admits 'no-go zone' claims

この話題についてさらに読む