「外国人はどこだ?」 アフガン首都ホテル襲撃 死者18人

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ベッドのシーツを使って脱出しょうとする客(21日、アフガニスタン・カブール)

アフガニスタンの首都カブールにある高級ホテル「インターコンチネンタルホテル」が20日夜、武装集団によって襲撃され、これまでに外国人14人を含む18人の死亡が確認された。反政府武装勢力タリバンが犯行声明を出している。

目撃者の男性はBBCの取材に対し、襲撃者たちが「外国人はどこだ?」と叫んでいたと語った。安全上の理由から男性の名前は伏せられている。男性は自分がアフガニスタン人だと語ったため殺されずに済んだと話した。

アフガニスタンのワイス・バルマク内務相は、ホテルの警備を最近、民間会社に委託したことは間違いだったと語った。

立てこもった襲撃犯ら軍が夜通し戦い、約160人を救助した。

襲撃犯3人が殺害され、民間人4人を含む10人が負傷した。

カブールの警察はBBCに対し、ウクライナ人9人、ドイツ人1人、ギリシャ人1人、カザフスタン人1人の死亡が確認されたと述べた。このほか身元が分かっていない遺体が2体あるという。

AFP通信によると、同ホテルを2011年にも攻撃したタリバンは犯行声明で、「数十人の外国人侵略者と傀儡たちを殺害した」と述べた。

襲撃犯は「発砲する前に食べた」

襲撃犯たちは、20日午後9時(日本時間21日午前1時)前後に6階建のホテルに押し入った。ホテルでは当時、客らが夕食を取っていた。

息子と一緒に夕食を食べていたと話す目撃者の男性はBBCに対し、襲撃犯らが短銃を上に向け発砲し始めたという。

襲撃犯が外国人と見られる女性を殺害した後、目撃者の男性にも銃を向けたという。男性が「私はアフガニスタン人だ」と叫ぶと、襲撃犯の1人が、自分たちはアフガニスタン人は殺さないと叫び、「外国人はどこだ?」と聞いたという。襲撃犯たちは外国人を探しに部屋を走り出た。

ハセーブと名乗る別の目撃者が地元民放トロ・ニュースに語ったところによると、襲撃犯たちはまず食事を要求した。

ハセーブさんは、「彼らはとてもおしゃれな格好をしていました」と話した。「私のところにやってきて、食事がしたいというので、食べ物を出しました。彼らは感謝の言葉を言って、席に座りました。その後に、武器を取り出して人々に向かって発砲し始めたんです」。「私の周囲には数十人の死体が横たわっていました」。

最上階のバルコニーからベッドのシーツを使って脱出しようとする数人の客の姿が、カメラにとらえられた。

地元テレビの映像は、丘の上の目立つホテル建物から黒い煙がもうもうと上がる様子を伝えている。

Image copyright AFP
Image caption 「インターコンチネンタルホテル」はカブールでも有名な名所
Image copyright Reuters
Image caption 負傷者を運ぶために待機する救急車(21日、アフガニスタン・カブール)

内務省の広報官は、夜にアフガニスタンの特殊部隊がヘリコプターからホテルの屋上に降りたと話した。西側支援国の特殊部隊と協力し、襲撃犯の掃討に当たったという。

内務省は、2週間前に民間会社に移管された警備態勢を襲撃犯らがどのようにすり抜けたのか調査を約束した。

ホテルの支配人、アハマド・ハリス・ナヤブ氏は武装集団はキッチンを通ってホテルに入ったと語った。

インターコンチネンタルホテルは国営ホテルで、同名の国際ホテルチェーンとは無関係。結婚式や会議、政治的な会合などがよく開かれる。

カブールでは昨年5月、トラックに詰まれた強力な爆弾による攻撃で少なくとも150人が死亡する事件が発生したのを機に、警備が強化されていた。

しかし、先月にはイスラム教シーア派の文化センターで爆弾攻撃があり、40人以上が死亡するなど、攻撃が相次いでいた。

Image caption アフガニスタンの地図

(英語記事 Kabul: Gunmen shot Intercontinental Hotel diners - eyewitness

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