日本で遺体動画の投稿者、自殺対策啓発動画でYouTubeに復帰

Suicide survivor Kevin Hines speaks to Logan Paul in a screengrab from video Image copyright youtube/logan paul
Image caption ポール氏の最新動画「自殺――明日もここにいて」は自殺対策啓発を取り上げている

日本で自殺したとみられる人の動画を昨年末にYouTubeに投稿し批判された、米国の人気ビデオ投稿者、ローガン・ポール氏(22)が24日、自殺防止の啓発動画を投稿し、YouTubeに復帰した。

ポール氏の新しい動画投稿は、遺体の動画を投稿して世界中で批判されて以来初めて。

7分間の動画でポール氏は、活動家たちや自殺未遂をした人に会い、自殺防止団体に100万ドル(約1億1000万円)の寄付を約束している。

動画はネット上のポール氏の若いファンたちから、おおむね好評を得ている。

ポール氏は12月31日、自殺者が多いことで知られる富士山麓の青木ケ原樹海を友人たちと訪れ、男性の遺体を発見する様子を撮影し、その動画を投稿したことで批判が殺到していた。

ポール氏らは遺体を見てショックを受けながらも、冗談を口にしていた。動画についてはネット上で、「不謹慎」で「すごく不快」との声が上がり、ポール氏は心の病を軽んじてると非難されていた。

Image copyright Twitter/Logan Paul
Image caption ポール氏が日本の青木ケ原樹海で撮影したビデオ投稿の静止画

問題の動画は何百万回も視聴された後に削除された。ポール氏はその後、謝罪し、「判断を誤った」と認めた。

YouTubeはこの事態を受けて、「グーグル・プリファード(グーグルのおすすめ)」からローガン・ポール氏のチャンネルを除外した。「グーグル・プリファード」は、YouTubeで最も人気の高い上位5%の投稿者のビデオに広告が出せるよう、企業に枠をパッケージ販売する仕組みになっている。

YouTubeはさらに、ポール氏と共同開発していた独自コンテンツについても、保留にしたと発表した。

ポール氏のアカウント削除を求めるオンライン署名には、数万人分の署名が集まっ。

ポール氏は最新動画「Suicide: Be Here Tomorrow(自殺――明日もここにいて)」で、問題の動画について話し、視聴者を失望させたと認めている。

ポール氏は、「人間として良くなり、成長するために、過去から学ぶときだ」と語っている。

また、自分の「自殺に対する無知」が問題の一因だと話し、自殺で亡くなった人を個人的に知らなかったと明かした。

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樹海自殺の映像投稿した米ユーチューバ― 10代に大きな影響力

新しい動画でポール氏は、19歳の時に米サンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジで自殺未遂をし、一命をとりとめたケビン・ハインズ氏に話を聞いている。

また動画では、自殺防止を手助けするためにできることについて、ファンにアドバイスを共有している。

ポール氏と弟のジェイク・ポール氏(20)はもともと、短い動画投稿アプリ「Vine(バイン)」で有名になった後、影響力の非常に大きなユーチューバーとなった。

ポール兄弟はエネルギッシュな動画や過激ないたずらで知られる一方、現在はビデオ投稿のほかに、商品広告やグッズの売り上げで多額の収入を得ている。

兄弟のYouTubeのチャンネルには何百万人もの登録者がおり、その多くは10代やさらに幼い子供たちだ。

(悩みを抱えている方には、全国の「いのちの電話」や東京都の「こころといのちのホットライン」など各自治体の相談窓口があります)

(英語記事 Logan Paul returns to YouTube with suicide awareness video

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