トランプ氏「謝る用意ある」 英極右団体の投稿リツイート

Donald Trump Image copyright itv

ドナルド・トランプ米大統領は26日、英極右団体の排斥的なツイートをリツイートしたことについて、謝罪する用意があると英ITVテレビで述べた。

スイス・ダボスを訪れているトランプ氏は、ITV司会者のピアス・モーガン氏のインタビューに応じ、昨年11月に英極右団体「ブリテン・ファースト」のビデオをツイッターで共有した時点で、同団体について「何も」知らなかったと話した。

トランプ氏はモーガン氏に、「あれはひどい連中だ、ひどい人種差別主義の連中だと君が言うなら、謝ってほしいと君が思っているなら、もちろん謝るよ」と述べた。

ITVはトランプ氏のインタビューを英時間28日夜に放送する予定。

4000万アカウントにフォローされているトランプ氏が、極右団体の排斥的ビデオを共有したことは、英国内をはじめとして広く非難された。テリーザ・メイ英首相も「大統領がこのようなことをしたのは間違っている」と非難に加わったが、トランプ氏は当時、それに対してツイッターで、「テリーザ・メイ、僕を気にするんじゃなく、英国内で起きている破壊的なイスラム過激主義テロを気にしなさい。こっちはまったく問題ないので!」と反論していた。

モーガン氏に当時のツイートを後悔しているか尋ねられた大統領は、「イスラム過激主義テロと戦うべきだと強く信じているから、ああしたんだ」と答えた。

その一方でトランプ氏は、「ブリテン・ファースト」の副代表ジェイダ・フランセン被告(「脅迫的言動」で起訴、4月に初公判)の投稿を共有した時点で、「ブリテン・ファースト」について「何も知らなかった」と主張した。

「(団体のことは)何も知らない。あんな連中とは関わりたくない」と大統領はモーガン氏に話した。

トランプ氏はさらに、リツイートの件は米国ではたいした話題になっていないと述べた。

トランプ氏が当時リツイートしたビデオのひとつは、松葉杖をつく若いオランダ人男性をあたかも「イスラム教徒の移民」が押し倒してるかのように見せかけた映像だった。もうひとつは、聖母マリアの像を叩き壊す男性の映像。3本目は2013年にエジプトで撮影されたらしい映像で、建物の屋根から男性が落とされる様子が映っていた。

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「ブリテン・ファースト」は2011年に、極右「イギリス国民党」の元党員が結成した。「英国のイスラム化」と呼ぶものについて、ソーシャルメディアを通じて注目を集めようとしている。

インタビュー後にモーガン氏はITVに対して、トランプ氏が謝罪するのは「当然で正しいことだ」と述べ、「大統領にとって、非常に意味のある譲歩だと思う」と付け足した。

モーガン氏は2008年に、トランプ氏が審査したリアリティ番組「セレブリティ・アプレンティス」で優勝して以来、トランプ氏を「親友」と呼ぶなど、親交を重ねてきた。

一方で、「ブリテン・ファースト」と叫ぶ男に妻のジョー・コックス下院議員(労働党)を殺害されたブレンダン・コックス氏は、モーガン氏が大統領に謝罪を強く求めたことを歓迎した。

トランプ氏のリツイートを当時強く非難したコックス氏は、大統領から謝罪を引き出すことに成功した人はそうはいないと、モーガン氏を評価した。

しかしコックス氏はその上で、「ただし、ムスリムや移民やメキシコ人を攻撃してきたトランプのこれまでを思えば、本気にしにくいが」とツイートしている。

世界経済フォーラム年次総会のためにダボス入りしているトランプ氏は、モーガン氏に「君の国に何の迷惑もかけたくないんだ」と話した。

トランプ氏は、英国と特にスコットランドが「大好き」だと強調。特にスコットランドは自分にとって「とても特別な場所」だと述べた。トランプ氏の母親は、スコットランド出身。

一方でトランプ氏は、2月に予定されていた訪英を中止している。また、メイ政権は今年中にトランプ氏の公式訪問を受け入れると表明しているが、ロンドンのサディク・カーン市長を筆頭に、トランプ氏の公式訪問には多くの英国人が反対している。

英国内の反対について聞かれたトランプ氏は、「訪問が禁止とは聞いていない。君の国の大勢が、僕の主張を支持していると思う。強い国境を含めて」と答えた。

大統領はこのインタビューの直前にダボスでメイ首相と会談し、「僕たちはあなたの国が大好きだ」と強調していた。モーガン氏に対しても、メイ首相とは「とても良い関係だ」と強調した。「そう思っていない人がたくさんいるけど」とも述べた。

米英首脳会談では、トランプ氏は両国は軍事面で「腰でつながっている」と言い、メイ首相は両国が共通の脅威に対して「肩と肩を並べて」立ち向かっていると答えた。

(英語記事 Trump prepared to apologise for Britain First retweets

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