【平昌五輪】 韓国は日本を「手本に」発言に批判 NBCコメンテーター降板

米NBCの五輪開会式中継で韓国は日本を「手本」にしたと発言したジョシュア・ラモ氏。写真は2010年1月撮影 Image copyright Getty Images
Image caption 米NBCの五輪開会式中継で韓国は日本を「手本」にしたと発言したジョシュア・ラモ氏。写真は2010年1月撮影

米NBCは11日、平昌冬季五輪開会式で、戦後の韓国にとって日本が最大の「手本」だったと発言し、多くの韓国人に批判されたコメンテーターを降板させたと明らかにした。同日付の英字紙コリア・タイムズと韓国日報が伝えた。

ジョシュア・クーパー・ラモ氏は9日の五輪開会式で、日本の安倍晋三首相が観覧席にいるのに気づき、日本は「1910年から1945年にかけて韓国を占領し」たと述べた上で、「しかし、すべての韓国人は、自分たちの国が様変わりするにあたって、日本は文化的にも技術的にも経済的にも本当に大事なお手本だったと言うだろう」と発言した。

これに対して、多数の韓国人が強く反発。NBCに謝罪を求める請願には1万3000人の署名が集まった。

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Image caption 五輪開会式を観覧した安倍晋三首相の姿が発言のきっかけとなった

「ひどい、無知」

多くの韓国人はソーシャルメディア上のNBCの公式アカウントに、怒りの言葉を書き込んだ。

NBCのインスタグラム・アカウントに、「日本の植民地にされていた間の私たちの辛い歴史を、矮小化(わいしょうか)し、馬鹿にした。正式な謝罪をすべきだ」と書いた人もいた。

「私たちの祖父母は(日本に)殺され、若い女性は強制的に慰安婦にさせられた。NBCはそんなことを言うべきではない」と書く人もいた。

「あなたのコメントは無知で、ひどく私たちを傷つけた。五輪開催国について少しは勉強してみたらどうか」というコメントもあった。

ラモ氏は、ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官が立ち上げた地政学コンサルティング会社キッシンジャー・アソシエーツの副会長で、アジアの政治経済について多くの文章を書いている。

米国で五輪を独占放送するNBCは批判を受けて、ラモ氏の発言を謝罪。さらに、匿名の広報担当が韓国日報に、ラモ氏は「開催国と世界のこの地域について視聴者に全体像を説明する」アジア専門家としてラモ氏を採用したものの、「(ラモ氏は)私たちと色々なことができるはずだったが、それはもう可能ではなくなった」と、降板させたことを明らかにした。

日本の統治下で、朝鮮人は戦闘の最前線に送り出されたほか、奴隷労働や強制売春を強いられた。日本政府は韓国併合についてこれまでたびたび謝罪しているが、強制売春をはじめとする日本統治下の過去は、多くの韓国人の逆鱗に触れる話題であり続けている。

(英語記事 Winter Olympics: NBC ditches analyst Joshua Cooper Ramo over Korea remark

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