英議会の目と鼻の先 ホームレス男性、遺体で発見

Westminster underground station Image copyright PA
Image caption 死亡した男性は英議会議事堂前の地下鉄駅入り口にいることが多かった

ロンドンの英議会議事堂前の地下鉄駅出入り口近くで14日午前、ホームレスの男性が死亡しているのが発見された。多くの議会関係者と顔なじみだった。野党議員たちは英政府に、野宿を余儀なくされる人たちの「ひどい悲劇」を終わらせるため、積極的に取り組むよう求めた。

ロンドン警視庁は、男性の死因は不明だが、事件性はないようだと明らかにした。救急サービスは、呼吸が止まっている状態で発見された男性に、蘇生処置を試みたものの、午前7時33分に死亡したと発表した。

男性は議事堂前の地下鉄ウェストミンスター駅の3番出口の隣で発見された。

生前から同駅にいることが多く、野党・労働党のジェレミー・コービン党首のスタッフが男性にたびたび話しかけ、食べ物を運ぶなどしていたという。

コービン党首はツイッターで、「つい先ほど、議事堂入り口のすぐ隣で野宿していた人が死亡したと知らされた。自宅と呼べる場所を持たない人たちがいるそばで、権力者が反対側を通り過ぎていくなど許されない。もういい加減、すべての下院議員が、道徳上の使命としてこの問題に取り組み、すべての人に適切な住宅を提供しなくてはならない」と書いた。

労働党のアンジェラ・レイナー影の教育相も、変化を求めた。

レイナー氏はツイッターで、「ポートカリス議員会館へ行く地下鉄入り口でよく見かけたホームレスの男性が、死亡しているのが今日発見された。どのような状況だったにせよ、このような形で亡くなるなど、ひどい悲劇だ。政府はホームレス対策にもっと取り組まなくてはならない」と書いた。

労働党のニール・コイル下院議員も、「政府の玄関先でホームレスの男性が死亡したのだから、政府はこれ以上、問題を無視してはならない。野宿をなくすと、約束する必要がある」と書いた。

下院報道官は、男性の死を「悲しんでいる」とのコメントを発表し、男性の遺族や友人に哀悼の意を示した。

(英語記事 Homeless man found dead 'on doorstep' of Parliament

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