イランが核兵器作ればサウジアラビアも「すぐそうする」=サウジ皇太子

ムハンマド皇太子 Image copyright AFP

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、米CBSテレビとのインタビューで、イランが核兵器を開発すれば、サウジアラビアもすぐにそうすると述べた。CBSテレビが15日、インタビューの抜粋を放送した。

CBSのドキュメンタリー番組「60ミニッツ」でムハンマド皇太子は、核兵器を手に入れたいわけではないとしながらも、「もしイランが核爆弾を開発すれば、我々もできるだけ早く同じようにするというのは、疑いようがない」と述べた。

2015年に米欧など6カ国がイランと結んだ合意により、イランの核開発は抑制されているが、ドナルド・トランプ米大統領は、合意からの離脱を示唆している。

サウジアラビアとイランは、中東地域で長らくライバル関係にある。サウジはイスラム教スンニ派、イランは同シーア派が主流という違いもあり、地域内の対立でも、それぞれ違う勢力を支援している。

近年は、内戦が続くシリアとイエメンをめぐって緊張が高まっている。

国防相を兼務するムハンマド皇太子は、昨年11月にイランの最高指導者ハメネイ師を「中東の新たなヒットラー」と呼んだことについて、「彼は中東で独自の計画を作り出そうとしており、当時ヒットラーが拡大させようとしていたものと一緒だ」と語った。

ムハンマド皇太子は、「あの出来事(ユダヤ人虐殺)が起きるまで、世界と欧州の多くの国はヒットラーがいかに危険か認識していなかった。同じようなことが中東で起きてほしくない」と述べた。

米国の主要同盟国のサウジアラビアは、1988年以来、核不拡散条約(NPT)に加盟している。

サウジアラビアが独自に核兵器開発を試みたと確認されたことはないが、パキスタンの核兵器計画に資金を提供したと指摘されている。

イスラエルの元情報機関トップ、アモス・ヤドリン氏は、2013年にスウェーデンで開かれた会議で、「(イランが核爆弾を手に入れれば)サウジアラビアは1カ月も待たないだろう。(サウジ側は)核爆弾の代金は払い済みだ。パキスタンに行って、持ってくるべきものを持ってくる」と語っている。

イランもNPTに署名しているが、自国の核開発は平和目的だと主張してきた。

しかし、2015年の核合意でイランは、経済を苦境に陥れていた制裁の解除と引き換えに、核開発の制限を受け入れた。

核合意は、バラク・オバマ前米大統領による主要な外交成果だと評価されていたが、トランプ現大統領は、合意を「史上最悪」と表現している。

今週辞任を表明したレックス・ティラーソン国務長官は、核合意を支持していたとみられている。しかし、後任に指名されたマイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官は、合意を破棄すべきとのトランプ大統領の考えに長らく同意を表明してきた。

トランプ大統領は今年1月、イランへの経済制裁解除を延長したが、これだ最後だとも述べた。定期的な解除見直しの検討は、次回が5月に予定されている。

英仏独を含む欧州各国の首脳たちは、合意が目的通りの効果を出しているとして、トランプ氏に合意から離脱しないよう求めている。

イスラエルは中東地域で唯一の核保有国だと広く見なされているが、同国は核兵器の有無について肯定も否定もしないという姿勢を貫いている。

(英語記事 Saudi Arabia pledges to create a nuclear bomb if Iran does

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