ロンドンで刃物攻撃相次ぐ さらに少年5人負傷

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Image caption ロンドン東部ハックニーで18歳少年が刺殺されて間もなく、10代少年5人が刺された。写真はハックニーで警備する警官

刃物や銃による暴力事件が相次いでいるロンドンで5日、新たに市内各地で10代少年が5人刺される事件が連続して起きた。前日にはロンドン東部ハックニーで18歳少年が刺されて死亡したばかり。

ロンドン警視庁によると、ロンドン東部ニューナムで午後7時ごろに13歳少年が襲われて重傷を負い、ほぼ同時刻に同西部イーリングで10代後半の少年が刺された。

これに先立ち同東部マイルエンドでは午後6時ごろ、2人の15歳少年と16歳少年が刺された。2人は重傷で病院に運ばれたが、容体は安定しているという。軽傷の16歳は殺人未遂の疑いで逮捕された。

ニューナムでの事件については、少年3人が傷害容疑で逮捕された。

4日には、東部ハックニーでイスラエル・オグンソラさん(18)が刺されて死亡した。2日には、北部トットナムでタネーシャ・メルボルンさん(17)が撃たれて死亡したほか、東部ウォルザムストウでアマーン・シャクールさん(16)が顔を撃たれて翌日死亡した。ウォルザムストウでは5日にも、20代男性が刺されて負傷した。

4日にはハックニーでさらに、53歳男性が刺されて死亡している。

相次ぐ暴力事件に抗議するため、ハックニー・セントラル駅では5日、地域の指導者や住民が集まり、暴力の停止と住民の団結を呼びかけた。

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Image caption 相次ぐ暴力事件に抗議してハックニー・セントラル駅に集まった人たち(5日、ロンドン東部)

ロンドンでは今年に入り50人以上が殺害され、2~3月の殺人件数はニューヨークを上回ったことが明らかになった。このところあらためて暴力事件が多発していることを受けて、警察はパトロールを強化し、職務質問と武器の没収に力を入れている。

サディク・カーン市長は5日の連続事件に先立ち、「警察がロンドンの犯罪を制御しきれなくなったという意見には同意しない」と述べながらも、「犯罪は全国的な問題だ」と指摘していた。

さらに、「ロンドン警視庁の予算を40%、ロンドンの青少年対策から46%削減しておいて、影響が出ないわけがない」と述べた。

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Image caption タネーシャ・メルボルンさんは、通りすがりの車から発砲されて死亡した
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Image caption アマーン・シャクールさんは2日に撃たれて死亡した
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Image caption イスラエル・オグンソラさんは4日に刺されて死亡した

ハックニー・セントラル駅の抗議集会では、駅の入り口に参加者が集まり、手をつないで輪を作り、被害者との連帯を示した。集会を主催した組織「Guiding A New Generation (新世代を導く)」(通称G.A.N.G)は参加者に、自分たちの経験を大勢と共有するよう呼びかけた。

「G.A.N.G」の活動家、ブーグズさん(40)は、「私たちは子供たちに、今のままじゃ駄目だと、生活を変えないと駄目だと教えようとしている」と話した。

「子供たちは、この手のことをかっこよく思わせる音楽ばかり聴いている。周りには金でうなってる連中がいて、派手な車に乗ってるのを、子供たちは見ている。子供たちは、嘘を売りつけられている。間違いを教わっている。だから、それを変えるために自分たちはここにいる」

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Image caption 暴力事件の終わりを求めてハックニー・セントラル駅に集まった人たち
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Image caption オグンソラさんの追悼に集まった人たち

(英語記事 London violence: Five more hurt in attacks around city

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