日本に#MeToo上陸 セクハラ疑惑で財務次官が辞任

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Image caption 福田財務次官は疑惑を否定している

日本の財務省の福田淳一事務次官(58)が18日、辞任を表明した。12日発売の週刊新潮が報じた女性記者に対するセクハラ発言疑惑を受けたものだが、福田氏は疑惑を否定している。

新潮社はさらに19日、福田氏のものだとする声が「抱きしめていい?」、「胸触っていい?」などと話している録音を一部公開した。さらに、その他の聞き取りも公開。そのなかでは「おっぱい触っていい?」という発言もあったと伝えている。

これとは別に、新潟県の米山隆一知事は18日、週刊誌取材を機に、金銭の授受を伴う女性関係があったことを認め、辞職を表明した。

日本の保守的な社会はこれまで、世界的なセクハラ被害者を支援する「Me Too(私も)」運動で後れを取ってきた。

ハリウッドの大物プロデューサーだったハービー・ワインスティーン氏(66)による性的加害行為に対する糾弾から始まった「Me Too」運動は、世界各国で大規模なセクハラ反対運動のきっかけとなった。

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福田氏は、疑惑については裁判で争っていくつもりだとコメント。辞任については、財務省が「厳しい状況」にある中、職責を果たすことが困難と判断したと説明した。

財務省は、弁護士事務所を通じて疑惑内容を調査する方針を示している。

財務省はかねてから、学校法人「森友学園」との国有地取引をめぐる決裁文書の改ざん問題で非難を浴びている。公文書改ざんは、縁故主義の批判から安倍晋三首相を擁護するのが目的だったとみられている。

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Image caption 福田氏は、疑惑については裁判で争っていく姿勢を示した

「声を上げられず我慢」

女性の労働人口を押し上げようという努力の裏で、日本ではなお、公共・民間問わずに大きな男女格差がある。

福田事務次官の辞任発表に先立ち、週刊新潮報道と財務省の当初の対応を受けて日本新聞労働組合連合(新聞労連)は声明を発表し、職務環境でのより強い女性保護を訴えた。

新聞労連は、多くの女性記者が「取材先と自社との関係悪化を恐れ、セクハラ発言を受け流したり、腰や肩に回された手を黙って本人の膝に戻したりすることを余儀なくされてきた。屈辱的で悔しい思いをしながら、声を上げられず我慢を強いられてきた」と指摘。「こうした状況は、もう終わりにしなければならない」と呼びかけた。

政治的混乱

これとは別に、新潟県の米山隆一知事(50)が18日、複数の女性と関係を持つために金銭や贈り物を渡したという報道をめぐり、辞職を表明した。

独身の米山氏は記者会見で、「なかなかお付き合いする人にも恵まれない中で(中略)歓心を買おうとした」と説明した。

同氏はまた、こうした関係が「売買春と言われる可能性はあると思う」と述べた。

その上で、これ以上県政の「混乱」を招かないよう、辞任を決めたとしている。

(英語記事 #MeToo hits Japan as top official resigns

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