裸の銃撃犯、「ワッフル・ハウス」で4人射殺 米ナッシュビル郊外

銃撃事件のあった飲食店(22日未明、米テネシー州ナッシュビル郊外) Image copyright Nashville Police Department
Image caption 銃撃事件のあった飲食店(22日未明、米テネシー州ナッシュビル郊外アンティオック)

米テネシー州ナッシュビルの警察によると、22日午前3時25分(日本時間22日午後5時25分)ごろ、裸の銃撃犯がナッシュビル郊外の飲食店に乱入し、半自動式ライフルを乱射した。4人が死亡し、2人が負傷したという。店内にいた客の1人が男と格闘して銃を奪うと、男は逃走した。

ナッシュビル市警は、イリノイ州在住のトラビス・レインキング容疑者(29)を指名手配し、行方を追っている。警察はツイッターで、「イリノイ州モートン在住のトラビス・レインキング(29)をワッフル・ハウス銃撃事件の関係者だ。銃撃犯が現場到着に使用した車両は、容疑者の名前で登録されている。マーフリースボロ・パイクを南側に歩いているところが最後の目撃情報。着ていたコートを脱いで裸。レインキングを見た? ただちに615-862-8600に電話を」とツイートした。

市警のドン・アーロン報道官によると、容疑者は昨年、ホワイトハウス近くの立ち入り禁止区域に入り逮捕されたことがある。

容疑者は、ピックアップトラックで「ワッフル・ハウス」支店の前に乗りつけ、店舗の外で2人を銃撃した後、店内でさらに発砲を続けたと報道官は話した。被害者3人が店内で死亡し、1人が搬送先の病院で死亡した。

調べによると、容疑者は緑の上着のほかは裸で、現場を立ち去る際にその上着を脱いだ。後に森林部で目撃された際には、黒いズボンをはいていたがシャツは着ていなかったという。

市警は、レストランで利用客のジェイムズ・ショー・ジュニア氏が容疑者から奪い取ったライフル銃の写真を公表した。米国の乱射事件で多く使われる、AR-15に見える。

AR-15は昨年10月に58人が死亡したラスベガスの乱射事件や、生徒・職員17人が死亡したフロリダ州の高校乱射事件でも使われた。

フロリダの高校乱射事件を機に、米国では銃規制議論が高まり、生徒たちが校舎から出て行進するなどの抗議行動が全米で相次いでいる。

客が銃撃犯と格闘し銃を奪った

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Image caption レストラン店内を調べる捜査員

容疑者から銃を奪い取ることで大勢の命を助けたと称えられている利用客のジェイムズ・ショー・ジュニア氏は22日、記者会見に応じ、自分は英雄になろうとしたのではないと話した。

地元紙テネシアンによると、ショー氏は「ただ自分が脱出したかっただけです。チャンスに気づいたので、それをつかんだんです」と述べた。

銃声とガラスが割れる音を聞いたとショー氏は話した。大勢が避難先を求めて走り出し、自分は店内のトイレの近くに隠れたが、銃撃犯がドアの向こうから撃ってきたため、腕を負傷したという。

「その時に、あらかた決心したんです。ドアに鍵をかけようがなかったので。もし殺されるなら、向こうもそれなりに努力しないとならないようにしてやると」

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Image caption 銃撃犯と格闘して銃を奪ったジェイムズ・ショー氏

発砲が中断し、銃撃犯が手元のライフルに目線を落としたすきに、ショー氏は相手をタックルして取っ組み合った。

「ドアを相手にぶつけて、銃がどうやら詰まっていたみたいだった。なので銃を奪って、カウンターの向こうに投げた」後、ショー氏は銃撃犯を店内から追い出したのだという。

ツイッターでは大勢が、ショー氏の行動を称えた。

「ワッフル・ハウス」のウォルト・エーマー最高経営責任者は、記者会見の後、「本物の英雄に会う機会はなかなかないけれど、あなたは私の英雄だ」とショー氏を称えて抱きしめた。

病院で傷の手当てを受けたショー氏は、命を助けてもらったと少女に感謝されたという。

(英語記事 Naked gunman kills four in Nashville Waffle House

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