アフガン・クンドゥズの攻防 現場からの写真

An Afghan policeman next to a burning vehicle, with a gun and the Taliban flag attached, in the city of Kunduz Image copyright Reuters

アフガニスタン北部の主要都市クンドゥズをめぐり、イスラム原理主義勢力タリバンと政府軍が攻防を続けている。

9月末にタリバンに急襲され占拠されたが、政府軍は10月1日未明にかけて奪還したと主張。しかしタリバンが反攻して戦闘が続いており、2日には中央広場に再びタリバンの旗が掲げられた。それでも地元情報によると、タリバンの抵抗は続いているものの、市内の大半が政府軍の支配下にあるもようだ。

タリバンが9月28日に急襲して以来、現場がどうなっているのかの手がかりとして、現地からの写真を並べてみた。

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Image caption クンドゥス奪還作戦の前にアフガン特別部隊の兵士が装備を点検

9月29日と30日も戦闘は続いたが、本格的なクンドゥズ奪還作戦は30日の日没から始まり、2日現在も続いている。

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Image caption クンドゥズ奪還作戦に向かうアフガン治安部隊

奪還作戦にはアフガン各地から集まった部隊のほか、武装警官も参加した。

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Image caption アフガン国旗が環状交差点(ラウンダバウント)の中心に

クンドゥズが政府の支配下に戻りつつあるという兆候のひとつは、中央広場に掲げられたアフガン国旗だった。

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アフガニスタンの民放トロ・テレビのアナウンサー、ムスリム・シルザドさんは、現場近くの消息筋が撮った写真だとして、タリバン旗を引き下ろす若い特別部隊兵ハリド・アミリさんの写真をツイートした。

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Image caption 9月末にクンドゥズの中央広場にはタリバン兵が

タリバンは9月末にクンドゥズの中央広場に旗を掲げた。2001年に米軍主導の連合国に権力の座を追われたタリバンにとって、初の地方都市制圧を意味するこの行為は、極めて象徴的で重要なものだった。

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Image caption 政府軍の反攻は当初、速やかに進んだ

政府軍の反攻は当初、速やかで、市内各地がたちまち政府支配下に戻ったように見えた。

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9月28日にタリバンが急襲した際には、政府軍は同じくらい速やかに撤退したとされているので、素早い反攻は対照的だった。

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しかし1日の早い時点で政府が、クンドゥズを完全に奪還したと説明したのは時期尚早だった。タリバンはその数時間のうちに、新たな反攻を開始した。

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Image caption 負傷したクンドゥズ市民

政府報道官はタリバン兵200人近くを殺害したと主張したが、この真否は確認できていない。上の写真のように、一般市民が戦闘に巻き込まれて負傷している。

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Image caption 被害を受けた警察車両

反政府勢力はクンドゥズ制圧後に押収した武器や車両を使って政府軍と戦っている。制圧中に市内の銀行から資金を持ち出したとも言われている。

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Image caption クンドゥズへ進攻するアフガニスタン治安部隊の車両

治安部隊の前線部隊が「数千人」空港に集結したと言われるなか、兵士たちは市内になだれこんだ。

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Image caption 焼かれた治安部隊の車両

1日の戦闘の爪痕は、市内のあちこちに残骸となって散らばっていた。

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Image caption 市内で燃える建物

クンドゥズの各地で建物が燃え続けた。9月末に制圧して以来、タリバンが市内各地で政府庁舎に放火して回っていたと言われる。

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Image caption クンドゥズで微笑むアフガン治安部隊の兵士

市街戦は続くが、何日も空港で待機していた政府側の兵士たちは、自分たちが優勢を取り戻したと安堵しているようすだ。

クンドゥズの警察報道官は、今なお部分的に続く戦闘は、市内に潜伏していたタリバン兵による散発的なもので、住民のほとんどは屋内に留まっていると述べた。

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Image caption 首都カブールで行われた反タリバンの集会

クンドゥズの戦闘を機に、首都カブールでも反タリバンの集会が開かれた。しかし一時的にでも主要都市の制圧に成功したことで、タリバンが威勢を取り戻すなど、影響は計り知れない。アフガニスタン国内に駐留外する外国部隊の削減計画についても、懸念の声が上がっている。

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