【パリ連続襲撃】サンドニ摘発で警察犬が死亡 ネットでは「私は犬だ」と

警察犬「ディーゼル」の殉死を悼んで自分のペットの写真を投稿する人が相次いだ Image copyright M@NU/TWITTER
Image caption 警察犬「ディーゼル」の殉死を悼んで自分のペットの写真を投稿する人が相次いだ

パリ連続襲撃に関連して警察当局は18日早朝、パリ北郊サンドニで主犯格の拠点とみられる住宅を急襲した。その際に一緒に突入した警察犬「ディーゼル」が死亡したと発表されると、ソーシャルメディアでは追悼の言葉が溢れた。ツイッターでは「#JeSuisChien」(私は犬だ)というハッシュタグが5万回以上RTされたが、ハッシュタグを作った人は「ちょっとした冗談のつもりだった」と話している。

仏警察は、129人が犠牲になった13日夜のパリ連続襲撃の主犯格とされる容疑者を探してサンドニのアパートを摘発。警察の突入を受けて、現場にいた女性が自爆し、容疑者1人が射殺された。7人が逮捕され、警官5人が負傷した。

仏国家警察は、7歳のベルジャン・シェパードで「ディーゼル」という名前の警察犬が『テロリストに」殺されたと発表。インターネットで大勢がこれに反応し、警察発表は1万3000回リツイートされた。

この発表をきっかけに「#JeSuisChien」(私は犬だ)というハッシュタグが生まれ、5万回以上使われた。これは今年1月にパリで起きた風刺週刊誌「シャルリ・エブド」の編集部襲撃事件を受けて「#JeSuisCharlie」(私はシャルリだ)というハッシュタグで大勢が思いを共有したのにちなんで、似た表現を使ったもの。警察犬「ディーゼル」の殉職についても大勢が「#JeSuisChien」を使い、感謝と追悼の気持ちを書き込んだ。「こういう動物への感謝の気持ちは永遠」と書いた人もいた。

その一方で、犬の死がこれほど共有されることについて皮肉を書き込む人たちもおり、からかう画像も登場。たとえば、ハッカー集団「アノニマス」がいわゆる過激派勢力「イスラム国」打倒を宣言したニュースにちなんだ画像もツイートされた。

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Image caption 「アノニマス」がISと戦うと宣言する画像に犬の写真をコラージュしたツイートも

一番最初に「#JeSuisChien」をツイートしたと思われるユーザーをBBCトレンディングが発見して取材したところ、パリ近くに住むアシュリーという24歳男性だというこの人は、「ちょっと面白い感じにしたかった。どのサイトもこの話題でもちきりだったので」と言う。「でもたくさんの人が真面目に使っていた」とも。

「何かトラブルが起きると#JeSuis(私は~)のハッシュタグができる」状況をからかう気持ちから「#JeSuisChien」を作ったという「アシュリー」さんは、「お年寄りに何か困ったことがあれば、#JeSuisOldGuyになるはずだ」と言うものの、「ディーゼル」の死への反応は特に過剰だとは思わないと付け加えた。

「犬は人間の親友だから。何の罪もないし。だから大勢が反発したんだと思う」

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Image caption 警察犬の写真に「献身に感謝します」との言葉を加えたツイート

(英語記事 Thousands declare 'Je Suis Chien' after dog killed in Paris raid