写真で振り返る2015年

2015年の世界はどのような姿をしていたか。世界各地で撮られた印象的な写真の数々から、1年を振り返る。

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Image caption 2015年にはかつてないほど多くの移民が欧州に移動した。国際移住機関(IOM)によると、欧州に今年到達した移民の数は100万6000人超。その多くは内戦に引き裂かれ20万人以上が死亡したシリアからだ。写真は、ギリシャ・レスボス島に到着した移民や難民。ボランティアが赤ちゃんを抱きあげ、上陸を手伝っている。
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Image caption 3月にはナイジェリアの大統領選で、ブハリ元最高軍事評議会議長が野党候補として初めて当選した。写真はブハリ氏当選をカノで祝う支持者たちが衝突した瞬間をとらえた(3月31日)
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Image caption 4月にはネパールでマグニチュード7.8の大地震が発生し、8000人以上が死亡。数千人が負傷し、家を失った。写真は、カトマンズのパシュパティナ寺院で続いた被害者の火葬(4月30日)
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Image caption 4月にはチリ南部のカルブコ火山が8日間で3回噴火し、政府は住民2500人に避難を命令した。カルブコ火山は何十年も休眠していたが、4月22日には上空数キロの高さにまで溶岩や灰を噴き上げた。写真はプエルトモントから撮影した噴火の様子(4月22日)
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Image caption 9月9日午後5時半に、エリザベス英女王の在位期間は2万3226日16時間と約30分に達し、高祖母ビクトリア女王の在位期間を超えた。英国史上、在期間最長の君主となった女王は、「みなさんの優しいメッセージに心打たれ」たと謝意を告げた。写真は、スコットランドで公務をこなしてこの日を過ごした女王が列車に乗っている時の表情をとらえた。
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Image caption ローマ法王フランシス1世は11月、キリスト教徒とイスラム教徒の間の内戦に揺れる中央アジアを訪問。首都バングイのモスク(イスラム寺院)を訪れた法王は「キリスト教徒とムスリムは兄弟姉妹」と言明した。写真は、中央モスクを後にしてコウドウクの学校を訪れた法王と歓迎の人たち
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Image caption ウクライナ東部の戦闘終結のためベラルーシの首都ミンスクで長期間にわたる協議の末、停戦合意が結ばれた。ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの各国指導者は2月15日に停戦が始まると宣言したが、年末になっても前線地帯の一部で散発的な撃ち合いが続いている。写真は、戦闘に巻き込まれたデバルツェボの町に至る道路でサッカーに興じるウクライナ兵たち(2月15日)。
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Image caption 中国・北京では12月7日夜、大気汚染の深刻化を受けて初の「赤色警報」を3日間にわたり発令した。写真は天安門広場の国旗掲揚式でスマートホンを持ち上げる人たち。
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Image caption 船はサザンプトン港に曳航された。乗務員全員は救出され、6000万ポンド(約108億円)相当の自動車も回収された。
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Image caption 1月11日にパリで風刺週刊誌「シャルリ・エブド」の編集部が襲撃され、3日間で合計17人が殺害された。追悼集会では数百人が行進に参加した。パリはその10カ月後にも襲撃され、130人を失った。
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Image caption 2014年7月にウクライナ東部で298人が死亡したマレーシア航空機MH17の墜落について、オランダの安全委員会は10月、ウクライナ東部から発射されたロシア製の「ブク」ミサイルに破壊されたとする最終報告書を発表した。ミサイルはウクライナ東部の320平方キロの範囲から発射された計算になるが、正確な場所の特定には安全委の責務範囲外の追加調査が必要となる。
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Image caption 9月27日から28日にかけて、皆既月食といわゆる「スーパームーン」が重なった。赤い満月は北米、南米、西アフリカと西欧で観測できた。同じ組み合わせは1982年以来で、次は2033年。写真はイングランド北部ニューカッスル・アンダー・ライム上空にかかった28日の月。
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Image caption ギリシャ国民は7月の住民投票で欧州連合(EU)などが提示した財政緊縮策に「ノー」をつきつけた。内務省が発表した最終集計によると、「反対」は61.3%、「賛成」は38.7%だった。写真は、ギリシャ議会前で国民投票の結果を喜ぶ人たち。
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Image caption 9月の米エミー賞では、ドラマ「マッド・メン」で主人公ドン・ドレイパーを8年演じ続けたジョン・ハムが、最終シーズンでついに初の主演男優賞を獲得。写真は、名前を呼ばれ壇上に上がるのに、階段ではなく直接よじ登ろうとしたハムと、プレゼンターのティナ・フェイ。
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Image caption ベラルーシでは10月、ルカシェンコ大統領の任期満了に伴う大統領選が行われ、ルカシェンコ大統領が得票率83.5%で圧勝し、5期目に再選された。投票率86.75%で、対立候補の得票率はわずか4.4%。欧州安全保障協力機構(OSCE)の選挙監視団は、同国政府の民主化公約を満たしていないと批判した。写真は、首都ミンスクで投票する兵士。
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Image caption 汚職疑惑に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長は7月に辞任を表明。12月には8年間の活動停止処分を受けた。写真は、記者会見を後にするブラッター氏。
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Image caption 中国・長江で6月、大型客船「東方之星」が暴風雨に巻き込まれて転覆し、440人以上が死亡した。
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Image caption 夏には米カリフォルニア州北部で大規模な山火事が相次いで発生した。写真は、8月3日に同州クリアレーク近くで消火活動にあたる消防士。
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Image caption 預言者ムハンマドの孫でイスラム教シーア派指導者イマーム・フセインの殉教を追悼する宗教行事「アルバイン」のため11月末から12月初めにかけて、イラク南部の聖地カルバラに大勢のシーア派教徒が集まった。
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Image caption 6月にはドイツ南部のエルマウ城でG7サミットが開かれ、メルケル独首相とオバマ米大統領が屋外で歓談する様子も見られた。
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Image caption 11月にはミャンマーで25年ぶりの総選挙が実施され、アウン・サン・スー・チー氏が率いる野党・国民民主連盟(NLD)が圧勝した。スー・チー氏は憲法上の規定から大統領になれないが、NLDが大統領を選ぶことになった。写真は首都ヤンゴンのNLD本部前に集まった支持者たち。
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Image caption メキシコ南部イグアラで2014年9月に地方政府に対する抗議デモに参加した学生43人が行方不明となった事件で、真相究明を求める抗議デモが9月にメキシコシティで行われた。43人は汚職警官に不法逮捕され、地元の犯罪組織に引き渡された後、殺害されたとみられている。メキシコ政府は10月、捜査再開を約束した。写真はメキシコシティのデモで逮捕される学生。
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Image caption アルメニアの首都エレバンでは6月、電気料金引き上げに反対し数千人が抗議デモに参加した。
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Image caption タンザニアでは10月25日、大統領選と議会選が行われ、与党候補のマグフリ建設相が新大統領となった。写真は、ダルエスサラームのキノンドニ選挙区で野党候補の勝利を喜ぶ市民と、警備する機動隊。

(英語記事 Year in Pictures 2015