【オーランド乱射】犠牲になった49人を家族や友人がしのぶ

犠牲者を悼むオーランドの人たち Image copyright AP
Image caption 犠牲者を悼むオーランドの人たち

米フロリダ州オーランドのゲイ・ナイトクラブ「パルス」で起きた乱射事件は、犠牲者49人負傷者53人と、近年の米国で最悪の被害を出した。オーランド市警は14日までに、亡くなった49人全員の身元を確認し、公表した。最年少は18歳、最年長は50歳だった。家族や友人・知人が、いきなり断たれてしまったそれぞれの人生を振り返り追悼している。


ルイス・ビエルマさん

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Image caption ルイス・ビエルマさんは、ユニバーサル・スタジオ・フロリダのハリー・ポッター関係アトラクションで働いていた。

22歳のビエルマさんは、ユニバーサル・スタジオ・フロリダのハリー・ポッター関係アトラクションで働いていた。作者J・K・ロウリングさんが追悼をツイートした。

友人たちは地元紙オーランド・センティネルに、ビエルマさんが「本物の友人」だったと語っている。救急救命臨床技師を目指していた。

友人のオルガ・グロンバさんは、「面白くて優しい、ちょっとオタクっぽい人で、いじわるなところがなにもなかった。ただ人をにっこりさせたいと、それだけだった」と話している。


ホアン・ラモン・ゲレーロさんとクリストファー・アンドリュー・ライノネンさん

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Image caption Juan Ramon Guerrero (left) and Christopher Andrew Leinonen (right) were planning to get married

ホアン・ラモン・ゲレーロさん(22)とクリストファー・アンドリュー・ライノネンさん(32)は2年前から交際を重ねていた。家族によると、結婚する予定だった。米タイム誌によると、結婚式の代わりに合同葬儀が行われる予定。

22歳のゲレーロさんは電話セールスの販売員だった。セントラルフロリダ大学に通い始めたばかりだった。12日に地元の病院で亡くなった。

いとこのロバート・ゲレーロさんによると「素晴らしい人」で、外に遊びに出かけるよりも家で、おいやめいの面倒を見る方が好きだったという。

「ドリュー」が愛称だったライノネンさんの死亡は13日に確認された。

母親のクリスティーン・ライノネンさんによると、高校時代からLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の権利のために活動し、アンネ・フランク人道賞を得ていた。


エドワード・ソトマヨール・ジュニアさん

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34歳のソトマヨールさんは、同性愛者向け旅行代理店のブランド・マネージャーだった。フロリダ州サラソータ在住で、いとこのデイビッド・ソトマヨールさんによると、思いやりあふれるエネルギッシュな人で、会社のイベントPRのため各地に出張していた。

「楽しいことがあればいつもそこにいた」とデイビッドさんは言う。


スタンリー・アルモドバル3世さん

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23歳のアルモドバルさんは薬局調剤師。オーランドに近いクレアモント出身で、殺害される直前にナイトクラブで歌って踊っている自分のスナップチャット動画を投稿していた。

母親ロザリー・ラモスさんはオーランド・センティネルに対して、「いつまでも覚えていたい」のでそのビデオが手に入ればいいのにと話した。スナップチャット動画は閲覧後、自動的に削除される。

アルモドバルさんと店内で一緒にいた若い女性は、おばのヨリーさんに、アルモドバルさんに助けてもらったのだと話したという。発砲が続くなかでトイレから脱出するよう声をかけられたのだという。また周りの人に銃弾が当たらないよう押して助けるなどしていたともいう。

友人のヘイゼル・ラミレスさんは、「優しくて、かっこいい気取り屋だった」と話す。自分の性的アイデンティティーを問題なく受け入れていたという。

ヘイゼルさんはワシントン・ポスト紙に対して、「すごく自分に誇りを持っていた。ほかの誰よりもメイクが上手で。彼と一緒にいるとすごく楽で、自分らしくいられた」と話した。


ルイス・オマール・オカシオ=カポさん

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20歳のルイス・オマール・オカシオ=カポさんは49人の中でも若い犠牲者のひとり。

フェイスブックのアカウントには、ダンサーだと書いていた。昨年11月のパリ連続襲撃の後には、プロフィール写真にトリコロールのフィルターを付け加えていた。

ニュースサイト「デイリー・ビースト」によると、元教師は「太陽の光のよう」と話している。


エリック・イバン・オルティス・リベラさん

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オルティスさんは、プエルトリコ出身の36歳。より良い生活を求めてフロリダに移住。商品マネージャーとして働いていた。

元ルームメイトのアビスメル・コロン・ゴメスさんは、オーランド・センティネルに、「家族のために色々なことを犠牲にした」と話している。

「エリックはいつでも誰でも助けようとしていた」とゴメスさん。「きょうだいを愛していて、いつも力になっていた」。


ピーター・O・ゴンザレス=クルーズさん

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南アフリカ出身の22歳。ピーター・オミーとしても知られていた。ニュージャージーの高校卒業後、物流会社UPSのオーランド支社で働いていた。

いとこたちはソーシャルメディアでピーターさんをしのび、ひとりは「素晴らしいいとこ、やすらかに」とツイート別の親類は「天国でやすらかに」と書いた。


エディー・ジャモルドロイ・ジャスティスさん

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Image caption Eddie Justice tried to hide from the gunman

ジャスティスさんは発砲が始まるとトイレに避難し、「こっちにくる」「死んじゃう」などと母親に必死のテキストメッセージを送り続けた。

いとこのミリー・オーティスさんは、ジャスティスさんが入ってくると「部屋が明るくなるようだった」と話す。

「穏やかな魂」の持ち主で、いざとなれば自分の服を脱いででも他人を助けるような人だった。また「とても正直で、はっきり意見を言う人で、何の後悔もなく最大限に生きた」のだという。


ジャン・カルロス・メンデス・ペレスさん

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犠牲者追悼のため作られたフェイスブックのアカウント「パルスはまだ脈打ってる」によると、35歳のペレスさんは恋人のルイス・ダニエル・ウィルソン=レオンさんと「パルス」にいた。


ルイス・ダニエル・ウィルソン=レオンさん

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37歳のウィルソン=レオンさんがプエルトリコからフロリダに移住した時、ほとんど英語ができなかったと、いとこがAP通信に話した。恋人のペレスさんが勤めていた香水店で知り合い、2人ともパルスをよく訪れていたという。


キンバリー・モリスさん

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37歳のモリスさんは「パルス」の入り口係だった。母と祖母の介護のため、ハワイからフロリダに引っ越したばかりだった。

友人のひとりはホノルル・スター・アドバタイザー紙に対して、「ものすごく愛情豊かな人だった」と話した。「誰かを悪く言ったことなどなかった。何か嫌なことがあった日でも、彼女に会えば気持ちが明るくなった」と言う。

モリスさんは以前、マサチューセッツ州ノーザンプトンに住み、ゲイクラブ「ディバス」でドラァグ・パフォーマーや入り口係として働いていた。

「ディバス」はフェイスブックで「彼女の笑顔を忘れない。彼女が登場するとステージが見事に明るくなったのを忘れない」と称えた。


ロドルフォ・アヤラ=アヤラさん

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33歳のアヤラ=アヤラさんは、「OneBlood」献血センターの技師助手だった。フェイスブックの追悼ページによると、フロリダ州キッシミーに住んでいたこともある。


ジミー・デヘスス・ベラスケスさん

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50歳のベラスケスさんは、これまで身元が確認された中では、最年長の犠牲者。オーランド・ウィークリーによると、プエルトリコのプロの民族舞踊家として世界中を旅していた。

友人によると、少なくとも友人2人と「パルス」にいた。最初や銃声を音楽の一部だと思っていたが、人が次々に倒れる様子で異変に気付いたと言う。友人たちはベラスケスさんをつかんで脱出しようとしたが、銃撃犯によってほかの人たちと一緒に壁に押し付けられ、撃たれたという。


アマンダ・アルビアさん

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25歳のアルビアさんが「パルス」の中で撮った動画に、銃声が記録されていた。

映像には、友人たちといるアルビアさんの姿も映っている。

遺族はオーランド・センティネルに対して、ファッションが大好きで、周りに伝染するほど何事にも熱心だったと話した。

きょうだいのブライアンさんは「みんな彼女に影響された。あの子がやってることに周りも参加して、それがすごく楽しかった」と話した。

ブライアンさんによると、アマンダさんがゲイ・レスビアン・クラブによく出かけたのは楽しいからで、自分らしくいられる場所だったからだと言う。

「自分のために憎しみを拡散するなど、彼女は望まない。もっと愛を広めてほしいと思うはずだ」


メルセデス・マリソル・フローレスさん

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英紙デイリー・ミラーによると、26歳のフローレスさんはアルビアさんと一緒に「パルス」にいた。フェイスブックのプロフィールによると、ニューヨーク出身で小売販売業で働いていた。


リロイ・バレンティン・フェルナンデスさん

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25歳のフェルナンデスさんは、友人たちによるとオーランドの大型マンションの賃貸業代理人として働き始めたところだった。

ザビエル・エマニュエル・セラーノ・ロサドさんと交際していたという。


ザビエル・エマニュエル・セラーノ・ロサドさん、35

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35歳のロサドさんは「ディズニー・ライブ!」勤務で、フェイスブックの追悼ページによると、小さい息子がいたという。


アンヘル・L・カンデラリオ=パドロさん

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フェイスブックによると、プエルトリコ出身の28歳は、フロリダ網膜研究所で眼科技師として働いていた。

オーランド・センティネルによると、事件の数日前に働き始めたばかりだった。


テビン・ユージーン・クロスビーさん

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友人たちは、ノースカロライナ州ステーツビル出身の25歳は真面目な働き者だと話す。フェイスブックのプロフィールには、起業ややる気についてたくさん投稿していた。


ジルベルト・ラモン・シルバ・メネンデスさん

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プエルトリコ出身の25歳。フェイスブックによると、アナ・G・メンデス大学オーランド校で医療経営を学んでいた。


ハビエル・ホルヘ=レイエスさん

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プエルトリコ出身の40歳は、グッチ勤務。友人たちはフェイスブックに、「良い友達」で「美しい魂」だと書き込んでいる。フェイスブックでは名前を英語に直してアカウントを作っていた。


エンリケ・L・リオス・ジュニアさん

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オーランド・センティネルによると、ニューヨーク在住の25歳は、友人の誕生日を祝うためにオーランドを訪れていた。フェイスブックによるとソーシャル・ワーカーで、友人たちは「明るい」楽しい人だと書き込んでいる。


オスカル・A・アラセナ=モンテロさん、 26

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マーティン・ベニテス・トレスさん、33

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アントニオ・デイボン・ブラウンさん、29歳

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ダリル・ローマン・バート2世さん、29歳

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ルイス・ダニエル・コンデさん、39歳

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アンソニー・ルイス・ローレアノディスラさん、25歳

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シモン・アドリアン・カリーリョ・フェルナンデスさん、31歳

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フランク・ヘルナンデスさん、27歳

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ミゲル・アンヘル・オノラトさん、30歳

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ジェイソン・ベンジャミン・ジョサファトさん、19歳

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クリストファー・ジョセフ・サンフェリスさん、24歳

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シェイン・バン・トムリンソンさん、33歳

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ジョナサン・アントニオ・カムイ・ベガさん、24歳

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ホアン・P・リベラ・ベラスケスさん、37歳

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ほかに身元が確認された人たち

コーリー・ジェイムズ・コネルさん、21歳

ディオンカ・ディードラ・ドレイトンさん、32歳

ポール・テレル・ヘンリーさん、41歳

ヘラルド・A・オルティス=ヒメネスさん、25歳

アレハンドロ・バリオス・マルティネスさん、21歳

ホアン・シェベス=マルティネスさん、25歳

ブレンダ・リー・マルケス・マクールさん、49歳

アキラ・モネ・マリーさん、18歳

ジョエル・レイヨン・パニアグアさん、32歳

ジーン・C・ニベス・ロドリゲスさん、27歳

イルマリー・ロドリゲス・ソリバンさん、24歳

ヘラルド・アーサー・ライトさん、31歳

(英語記事 Orlando nightclub shooting: Who were the victims?

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