【マンチェスター攻撃】犠牲になった人たち 8歳少女や非番警官

左上から時計周りで、ジョージーナ・キャランダーさん、サフィー・ルーソスさん、オリビア・キャンベルさん、マーティン・ヘットさん、ミシェル・キスさん、ソレル・レツコウスキさん、アリソン・ハウさん、リーサ・ティースさん、ジェイン・トウェドル=テイラーさん、ネル・ジョーンズさん、マルチン・クリスさん、アンゲリカ・クリスさん、ケリー・ブルースターさん、ジョン・アトキンソンさん
Image caption 左上から時計周りで、ジョージーナ・キャランダーさん、サフィー・ルーソスさん、オリビア・キャンベルさん、マーティン・ヘットさん、ミシェル・キスさん、ソレル・レツコウスキさん、アリソン・ハウさん、リーサ・ティースさん、ジェイン・トウェドル=テイラーさん、ネル・ジョーンズさん、マルチン・クリスさん、アンゲリカ・クリスさん、ケリー・ブルースターさん、ジョン・アトキンソンさん

英マンチェスターのコンサート会場で22日夜に起きた自爆攻撃では、22人が死亡した。大好きな歌手アリアナ・グランデさんのコンサートを楽しんだはずの幼い少女たち、娘を迎えに来た保護者、非番の警官などが、いきなり命を奪われた。

26日までに21人の名前が公表された。


コートニー・ボイルさん、フィリップ・トロンさん

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フィリップ・トロンさん(32)とトロンさんのパートナーの娘、コートニー・ボイルさん(19)は、マンチェスターまで北東約170キロのゲイツヘッドから、コンサートを訪れていた。

コートニーさんの母親は声明で、「私のとびきり素敵で美しい娘。あなたは私の大事な支えでした。あなたが達成してきた色々なことは、本当に誇らしかった」と追悼した。

「最高に素敵で面白いフィリップ、あなたがいたおかげで私の世界は幸せな場所だった。今では2人して私を見守る天使になって、空高く飛んでいるのね」

コートニーさんの父親は「最愛の娘」がいなくなるのは寂しいと述べ、妹は姉のコートニーさんが「今は黄色い星になって空の上で輝いている」とコメントした。

コートニーさんの恋人は自分の「ソウルメイト」を追悼し、「ほかの子にはないものを持った、特別な子だった。これから色々なことを達成しようとしていた。亡くなったときは幸せな気持ちだったでしょう」と述べた。

フィリップさんの母親は息子に哀悼の意を表し、「フィリップは楽しいことが大好きで元気いっぱいの子だった。フィリップの楽しそうな笑い声、ユーモアのセンス、美しい笑顔があれば、真っ暗な部屋でも明るくなって、みんなを元気にしていた」と振り返った。

母親はさらに、「この痛ましい時に助け、支援し続けてくれる救急隊とマンチェスターの人々」に感謝したいとコメントした。


エレイン・マカイバーさん

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チェシャ―警察の警官だったエレイン・マカイバーさん(43)はこの日、非番でコンサートに来ていた。家族は、「私たちにとって最高の家族でした」とコメントした。

夫のポールさんと2人の子供と一緒にいた。ポールさんは重体で、子供たちは負傷している。

遺族は声明で、「娘として、姉妹として、おばとして、友人として、そして同僚して、大勢に愛されていた」とエレインさんをしのんだ。

「みんなの友達で、活発で社交的な性格で、信じられないくらい思いやりがありました」

「パートナーのポールのけがを知ったら、とてもショックだったはずです。なのでみんなして、ポールが早く回復するよう願っています」

「エレインはひたすら人生を愛していて、とくに音楽が大好きでした。自分に起きたことはともかくとして、エレインはきっと私たちみんなが、恐怖をかきたてる手口におびえず、今まで通りの生活を続けるよう願うはずです。人を怖がらせようとする連中には立ち向かうよう、いつも私たちに言っていましたから」

「エレインがいなくて信じられないくらい悲しくなりますが、エレインは間違いなく、私たちの胸の中に永遠に生き続けます」

エレインさんは20年前、ボランティア職の特別巡査としてチェシャ―警察に配属され、1998年9月に正規の警官になった。

直近は、警察署の地域組織犯罪課に配属されていた。

サイモン・バーン警察本部長は、「彼女を良く知る友人たちは、心が広くて快活で前向きな人だと話していた」と述べた。

デビッド・キーン警察犯罪委員長は、「警察管内全体や、それより広範な地域社会」が、エレインさんの死を悼んでいると述べ、「このような時にこそ団結して強くいなければ」と加えた。


ウェンディー・ファウェルさん

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ウェストヨークシャー 州オトリー のウェンディー・ファウェルさん(50)は、友人のキャロライン・デイビス・オズボーンさんやお互いの子供たちと一緒にコンサートを訪れていた。キャロラインさんは重傷を負った。またウェンディ―さんの娘シャーロットさんも、病院に搬送された。

ウェンディーさんの息子アダムさんは、家族が「打ちひしがれて」おり、「母は素晴らしい女性でした。いなくなると本当に寂しくなる」と話した。

「母を探そうとがんばってくれた皆さんに感謝したいです」

家族ぐるみで付き合いのある友人のジーン・オズボーンさんは、「誰もが会いたいと思うような、この上なく優しい人でした。何でも助けてくれました。素晴らしい人でした。大勢が寂しくなるはずです」と述べた。

ファウェルさんが以前勤めていたガイズリーのセント・オズワルズ英国教会小学校の職員は「深い悲しみ」に包まれている追悼した。

小学校はツイッターで、「非常に深い悲しみとともに、私たちの元同僚ウェンディー・ファウェルさんがマンチェスターの爆弾事件で亡くなったことをお伝えします。ウェンディー、安らかに」と書いた。


エイリー・マクレオドさん

スコットランド・アウターヘブリディース諸島バラから友人と一緒に、コンサートを訪れていた。

両親は声明を発表し、「愛するエイリーを失った今、とても言葉で気持ちを表すことはできません。エイリーは元気でとても楽しい子でした。アリアナを聴いたり、自分のバンドでバグパイプを吹いたり、音楽ならなんでも大好きでした」とコメントした。

「この大変な時に皆さんから寄せられた応援と温かいメッセージに、家族一同、感謝しています」

エイリーさんと一緒だった友人のローラ・マッキンタイヤさんは、マンチェスター市内の病院で重体だという。


クロイー・ラザフォードさん、リアム・カリーさん

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「いつでも一緒にいた」クロイー・ラザフォードさん(17)とリアム・カリーさん(19)は、マンチェスターのサウスシールズから一緒に、コンサートを聴きに行った。

爆破攻撃の直後に行方不明と公表され、家族や親類はソーシャルメディアを通じて2人を探してほしいと呼びかけていた。

2人の家族は共同で声明を発表し、「お互いにとって最高の相手で、結びつくべき運命の2人でした」と振り返った。

「永遠に一緒にいたいと願った通りになりました」


ミシェル・キスさん

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ミシェル・キスさんは、「トニーの愛する妻、ディランとエリオットとミリーの母親、ミックとクリスティーンの娘、そしてニコラの姉妹」だった。

遺族は声明を発表し、「家族が彼女の人生のすべてで、私たちはもちろんみんな、彼女がいなくなって打ちのめされています」と悲しみをあらわにした。

「私たち家族と、彼女を愛した全員は、考えられる一番つらい形で大切な人を奪われてしまった」

ソレル・レツコウスキさん

イングランド北部リーズ出身のソレルさん(14)は家族と一緒に、きょうだいを迎えにマンチェスター・アリーナに向かったと思われている。

一緒にいた母親と祖母は病院で重体という。

コンサートを観に行ったきょうだいは、無事だった。


ネル・ジョーンズさん

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チェシャー州のネル・ジョーンズさん(14)の死亡を、ホームズ・チャペル総合中学校が発表した。

デニス・オリバー校長によると、ネルさんの家族は「事件発生から、病院で手当てを受けているものと期待して探し続けていた」と明らかにした。

デイビッド・ウィーラー学年主任は、「いつもニコニコしている人気者」だったと述べ、「小学校からみんな一緒のクラスだったので、みんな同級生を失ったというより姉妹を亡くしたような気持ちでいる」と悲しんだ。


アリソン・ハウさん、リーサ・リースさん

Image caption Alison Howe, left, and Lisa Lees

ロイトンのアリソン・ハウさん(45)とマンチェスター近郊オールダムのリーサ・リースさんは友人同士。それぞれ娘を迎えに来てロビーで待っていた時に、事件に巻き込まれた。

2人の娘は共に15歳で、無事という。

アリソンさんの義理の息子のジョーダン・ハウさんはフェイスブックで、アリソンさんの死亡を確認し、「優しくて美しい母親と継母は、連中は奪ってしまった。母は僕たち全員にとって、素晴らしい人だった」と書いた。


ジェーン・トウェドル=テイラーさん

Image copyright Mark Taylor

ブラックプールのジェイン・トウェドル=テイラーさん(51)は、友人の娘を迎えに友人と一緒にアリーナを訪れ、ロビーで死亡した。

夫のマークさんは、「素敵な女性で、3人の娘にとってとても良い母親だった。誰にでも好かれて、特に職場のあったブラックプールのコミュニティーでは慕われていた」と述べた。

ブラックプールのサウスショア・アカデミーの受付係で、ジェイン・ベイリー校長は「快活で優しくて温かい、面白くて思いやりのある」同僚だったとしのんだ。

校長はさらに、ジェインさんについて「非常に愛されたスタッフの一員」で、「素晴らしい友人、そして同僚だった」と話した。


アンゲリカ・クリスさん、マルチン・クリスさん

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ポーランド出身のマルチン・クリスさんとアンゲリカ・クリスさんは、イングランド北部ヨーク在住で、娘たちをコンサート会場に迎えに来て亡くなった。

ヨーク・コレッジに通う娘のアレックスさん(20)は、フェイスブックで両親を探していた

ポーランドのビトルド・バシチコフスキ外相はラジオの取材に、「コンサートの後に娘たちを迎えに行ったところで、残念ながら亡くなったという情報を得ている。娘たちは無事だ」と話した。

ポーランド外務省は、「被害者の遺族と大事な人たちの苦しみを分かち合い、心からお悔やみを申し上げる」とコメントした。


マーティン・ヘットさん

Image copyright @DanHett

広報マネージャーのマーティン・ヘットさん(29)は、友人のスチュアート・アスピノルさんと会場を訪れていたが、はぐれてしまった。

ストックポート出身のヘットさんはBBCの長寿ドラマ「コロネーション・ストリート」のファンで、登場人物のタトゥーについて2015年にBBC番組で取材されていた。

元パートナーのラッセル・ヘイワードさんはツイッターで、「素晴らしく印象深い、美しいマーティンが助からなかったと、ゆうべ知らされた。みんなの注目を集めてこの世を生きた彼は、まったく同じようにこの世を去った」と書いた。


ケリー・ブルースターさん

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シェフィールド出身のケリー・ブルースターさん(32)は、爆発から姪(めい)をかばって死亡したと家族が明らかにした。

おじのポール・ドライハーストさんによると、コンサートの最後にもうひとりの姪とはぐれてしまったブルースターさんは、会場ロビーで11歳の姪を「果敢にかばい」亡くなった。

パートナーのイアン・ウィンスロウさんはフェイスブックで、「良くない知らせだ。ケリー・ブルースターは、身元不明で入院している負傷者の中にはいなかった。残念ながら、テロ攻撃で亡くなってしまった」と書いた。

「ケリーは本当に今までになく幸せで、僕たちは本当にいろいろなことを計画していた。僕の娘のフィービーも、みんなも、すごくショックだと思う」


ジョン・アトキンソンさん

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バリー出身のジョン・アトキンソンさん(28)の友人たちは、「本物の紳士」だったと次々にネット上で称えた。

友人たちは遺族を支援するため、オンライン寄付のページを立ち上げた。これまでに4000ポンド(約58万円)が集まっている。

基金を立ち上げたヘイリー・ディケンソンさんは、「ジョンはマンチェスター・アリーナの爆弾攻撃で、悲劇的に命を落としてしまった。本当の紳士だった。ジョン、R.I.P.(安らかに)。あなたのご家族と、この悲劇に巻き込まれたすべての遺族のことを思い、祈ります」と書いた。

「ジョンは100万人に1人の得難い人で、本当に大勢に愛されていた」


ジョージーナ・キャランダーさん

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Image caption Georgina Callander (L) with Ariana Grande in 2015

ランカシャー・チョーリー出身の学生ジョージーナ・キャランダーさんは、2015年にアリアナ・グランデさんと撮影した写真を、自分のインスタグラムに投稿していた。

ランショー・コレッジで保健・社会福祉を学ぶ2年生のキャランダーさんは、グランデさんの熱心なファンで、コンサート前にはツイッターで「明日会えるからすごく興奮してる」とグランデさんにメッセージを送っていた。


オリビア・キャンベルさん

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オリビア・キャンベルさん(15)は「とても大事な、美しい女の子だった」と母シャーロットさんは、フェイスブックに書いた。

バリー出身のシャーロットさんは、「大好きで大事で美しい私の女の子、R.I.P. (中略)あまりにも早く連れ去られてしまった。天使と一緒に歌って微笑み続けてね。ママは本当にあなたを愛してる」と書いた。

家族は事件後、オリビアさんが病院で手当てされていることを期待して、探し続けていた。

通っていたトッティントン高校のブライアン・ダフィー校長は、「実に素敵な女の子だった」としのんだ。

「オリビアが亡くなってしまったと知らされて、学校全体がショックを受けて、深く悲しんでいる」と校長は声明を出した。


サフィー・ルーソスさん

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8歳のサフィー・ルーソスさんは「ともかくひたすら、美しい小さい女の子でした」。ランカシャーのタールトン・コミュニティー小学校のクリス・アプトン校長はこう話した。

「誰からも愛されて、温かくて優しかったサフィーを、みんなが懐かしく思い続けるでしょう」

「このとんでもない攻撃でサフィーが犠牲になり、私たちはみんなひどくショックを受けています。そしてご家族やお友達の全員に、心からお悔やみを申し上げます」

「コンサートに出かけて行って、そのまま帰って来ないなど、とてつもなく悲しい」

「衝撃的なニュースをどう受け止めて対応したらいいか、生徒たちや職員を支援するため、ランカシャー行政区の専門家に応援を要請した」

(英語記事 Manchester attack: The victims

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