英国各地でもトランプ氏に抗議 「沈黙は共犯」
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英国各地でもトランプ氏に抗議 「沈黙は共犯」

ドナルド・トランプ米大統領が特定7カ国からの移民・難民受け入れを制限したことについて、英国では30日、ロンドンをはじめ複数の都市や町で大勢が抗議した。

テリーザ・メイ英首相は大統領令について「同意しない」と発言したものの、対応が不十分だと反発する人たちが首相官邸前に集まり、「恥を知れ」と繰り返した。現場の記者たちは数千人が集まっていたと報告している。

ロンドン以外でも、北部マンチェスターで約3000人が集まりトランプ氏に抗議したほか、グラスゴー、エジンバラ、カーディフ、ニューカッスル、シェフィールド、オックスフォード、ブライトン、グロスター、リーズ、ヨーク、リバプール、レスターなど、全国各地で抗議集会が開かれた。

27日にホワイトハウスを訪れトランプ氏就任後初の首脳会談に出席したメイ首相が、その際に大統領令の難民・移民規制について知らされていたかどうかも、問題となっている。

首相は首脳会談の後、エリザベス女王が今年中にトランプ氏を国賓として招待すると公表。トランプ氏はこれに応じた。

この公式訪問については、中止を求める請願が首相官邸サイトに29日に掲載され、下院審議を保証する10万人の署名にはすぐに達し、日本時間31日午後の時点ですでに160万人以上が署名した。

野党・労働党のジェレミー・コービン党首は、「ムスリム(イスラム教徒)を禁止し、難民や女性の権利を攻撃するという恥ずべき行為で、我々の共通価値観を痛めつける」トランプ氏は、「英国に歓迎すべきでない」と政府を批判した。

マンチェスターの抗議集会の組織に関わったクレア・ソロモンさんは、「人種差別で性差別の大統領を、どれほど嫌悪しているか」大勢は表現したかったのだと思うと話した。

「あの人と手をつないで、国賓として招待したテリーザ・メイは本当にみっともないと思う」

デモに初めて参加するためロンドン北東のエセックスからロンドンを訪れたジョシー・レビーさん(25)は、「自分はユダヤ人だから、難民を歓迎する国がなかったら私もここにいなかったと思うので、抗議に参加したかった。デモに参加してプラカードを作るだけの、些細なことに過ぎなくても、何もしない人になりたくなかった」と述べ、

レビーさんのプラカードには、「アンネ・フランクは今ごろボストンに暮らす87歳になれたかもしれないのに、査証(ビザ)が与えられなかった」と書かれていた。

(英語記事 Trump travel ban: Thousands join protests across UK