「虹色の旗」デザインの芸術家が死去 LGBTの象徴
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「虹色の旗」デザインの芸術家が死去 LGBTの象徴

LGBT(性的少数者)を象徴するようになった虹色の旗、レインボー・フラッグを最初にデザインした、米サンフランシスコの芸術家ギルバート・ベイカーさんが3月30日、ニューヨークの自宅で睡眠中に亡くなった。65歳だった。

ベイカーさんは1978年、世界各地で開かれるようになったゲイ・プライド行進の前身、同性愛者の自由を訴える行進のために8色の旗をデザインした。ピンクは性的指向、赤は命、オレンジは癒し、黄色は太陽の光、緑は自然、ターコイズは芸術、藍は調和、すみれ色は人間の精神と、それぞれの色に意味を込めていたという。

後にベイカーさんは、ピンクと藍を外し、ターコイズの代わりに青を入れた。

ベイカーさんは「自分たちの性的指向は人権なんだと表すため、自然のものを使い」、多様性と受け入れの精神を表現しようとしたと話していた。

2015年にはニューヨークの近代美術館が「力強いデザインの一里塚」と評価して、旗をコレクションに所蔵。その際ベイカーさんは美術館に、「自分たちに旗がいると決めたんです。自分たちを象徴する旗、自分たちを一族あるいは部族として表現する旗が」と製作の動機を説明していた。

「旗は権力を宣言するものなので、とてもふさわしい」

ベイカーさんの死を受けて、サンフランシスコは中心部にあるハービー・ミルク広場に、虹色の旗を掲げた。広場の名前は、米国で初めて同性愛者であることを公表しながら公職に当選した、故ハービー・ミルク市政執行委員にちなんでいる。ベイカーさんは、1978年に暗殺されたミルク氏の親友だった。

ミルク氏の伝記映画「ミルク」の脚本を書いたダスティン・ランス・ブラックさんは、ベイカーさんの訃報を受けてツイッターで、「虹が涙を流している。愛する君がいなくなって、この世界は前よりくすんで見える。ギルバート・ベイカーは僕たちを連帯させるために、虹の旗をくれた。また連帯しよう」とツイートした。

(英語記事 Gilbert Baker, LGBT rainbow flag creator, dies aged 65