キタシロサイを救え 最も極端な動物保全の形
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キタシロサイを救え 最も極端な動物保全の形

世界に3頭しか残らないキタシロサイを絶滅から救うため、サイの体外受精(IVF)作業が進行している。

ケニア、ドイツ、イタリア、英国などの複数機関が参加する事業には、英南西部にあるロングリート・サファリパークも参加した。

独ベルリン・ライプニッツ動物園野生動物研究所のチームが17日と18日に、ロングリート園内のミナミシロサイの雌3頭から卵子9個を取り出すことに成功した。雌3頭は園内の雄と自然交配してこなかったため、この事業に参加することになった。

イタリアのアバンテア研究所がすでに保存するキタシロサイの精子と受精させ、ロングリートのミナミシロサイの体内に戻す計画だ。生まれるのは交配種だが、キタシロサイの遺伝子は存続することになる。

野生のキタシロサイは1960年代まで中央アフリカ一帯に数千頭はいたものの、激しい密猟のため2000年代までにほとんど消滅してしまった。

現存する3頭は、いずれもチェコ北部にあるドブール・クラーロベ動物園で飼育されていた。現在は、ケニアのオルペジェタ自然保護区で厳重に保護されている。雄は43歳の1頭のみで、晩年を迎えている。2頭の雌は、自然妊娠が不可能な状態。この3頭は血縁関係にあるとこともあり、自然交配はできない。

研究チームは今年中には、この2頭の雌から卵子を摘出し、保存されているキタシロサイの精子と合わせて受精卵を作った上で、ミナミシロサイの雌を代理母とする計画だ。

ロングリートで暮らす7歳のミナミシロサイの雌「エブン」から卵子を取りだす様子を、BBCのレベッカ・モレル科学担当記者が報告する。

(英語記事 UK rhino eggs 'could save last northern whites'