「気力があるか答えがない」バイデン米副大統領 16年大統領選で

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米アトランタ市で講演するバイデン副大統領(3日)
米国のジョー・バイデン副大統領(72)は3日、ジョージア州アトランタで講演した際、2016年の大統領選挙に向け民主党候補として出馬するかどうかについて、その「気力」があるか分からないと述べた。
バイデン氏は外交についての講演で、「あなたをまっすぐ見て、できます、という言うことはできない」と述べた。
同氏は今年、長男のボーさんをがんで亡くしている。
民主党の大統領選候補選びでは現在、ヒラリー・クリントン前国務長官が最有力候補だが、メディア各社の報道ではここ数週間、バイデン副大統領が出馬の意向を示唆するのかに関心が集まっている。
BBCのワシントン特派員、ローラ・ビッカー記者はバイデン氏が自身が今回、どのようなことを考慮しているかを垣間見せたと指摘する。アトランタの聴衆に、全身全霊をかけて取り組めるのでなければ立候補は妥当ではない、と述べているからだ。
バイデン氏は、「最も重要な点は、私と家族が選挙を戦う気力があるかどうかだ。私にできるかということだ」と述べた。「神に誓って言うが、その答えは本当に分からない」。
ビッカー記者によると、民主党の一部がクリントン候補の対抗馬としてバイデン氏に出馬を促している。クリントン候補が国務長官時代の私的メールアカウント利用をめぐる疑惑を払しょくできていないためだ。
バイデン氏は1988年と2008年の大統領選に出馬したものの、民主党の候補には選ばれなかった。2008年にはオバマ大統領とタッグを組み副大統領として当選している。