マレーシア当局、バンコク爆発事件で3人逮捕

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爆発事件の現場となったタイ・バンコクのエラワン廟は事件から間もなく再開した。ヒンズー教のブラフマー神に祈りをささげる男性(9日)
先月17日にバンコク中心部で起きた爆発事件に関連して、マレーシア警察はマレーシア人男女2人とパキスタン人男性1人を逮捕したと発表した。
ハリド・アブ・バカール警察長官によるとタイ警察の情報をもとに3人を拘束したのは数日前で、いずれも取り調べに協力しているという。逮捕容疑は明らかにしていない。
バンコク中心部の観光名所エラワン廟が爆発し20人が死亡、120人が負傷した事件について、タイ警察はこれまでに2人を逮捕。さらに12日には、中国新疆ウイグル自治区出身とされる27歳の中国籍イスラム教徒、アブドサタエル・アブドレヘマン(別名イシャン)容疑者を指名手配している。
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タイ警察は12日、中国国籍の通称「イシャン」という男性を指名手配(タイ王立警察配布資料)
タイ警察の調べによると、アブドレヘマン容疑者は爆破事件の前日8月16日にバンコクを出発。事件で重要な役割を果たしたとみられている。
タイ警察がバンコク郊外でこれまでに逮捕したアデム・カラダグ容疑者は国籍不明、ユスフ・ミエライリ容疑者は新疆ウイグル自治区出身の中国籍だという。
エラワン廟爆破事件について犯行声明は出ていないが、タイ警察は外国人ネットワークによる事件とみている。
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タイ警察による現場検証で、爆発事件に至る当日の動きを再現してみせるユスフ・ミエライリ容疑者(右)(9日)
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国籍不明のアデム・カラダグ容疑者(中央)も事件に関与した疑いで逮捕された(4日)
新疆ウイグル自治区では、イスラム教徒のウイグル族の文化や信仰に対する中国政府の厳しい取り締まりが批判されている。
タイ政府は今年7月、新疆ウイグル自治区からの不法入国者として拘束していたウイグル族100人以上を中国に強制送還し、国際的注目を浴びた。