ラグビーW杯、スコットランドが日本を45―10で下す
ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会1次リーグで23日、日本と対戦したスコットランドは後半に5トライを決め、W杯初戦で勝利を飾った。
キングスホルム・スタジアムで引かれた試合で、スコットランドは、グレイグ・レイドローが5回のペナルティーキックのうち4回を成功させ、前半終了時で12―7でリード。日本はアマナキ・マフィがトライを決めた。
後半にはジョン・ハーディとマーク・ベネットが相次いでトライ。さらにトミー・シーモアが独走しトライを決めた。ベネットが2回目のトライ成功でボーナスポイントを獲得。この日23歳の誕生日を迎えたフィン・ラッセルもトライを決めた。
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トライを決めるスコットランドのハーディ
日本は19日に南アフリカを34―32で下し、大きなサプライズを巻き起こしたが、23日の対戦では前半は善戦したものの、バーン・コッター監督率いるスコットランドに押し切られる格好となった。スコットランドは現時点でB組の首位。
日本が試合をリードしたのは前半、ラインアウトからマフィがトライを決め、五郎丸歩がゴールキックに成功し7―6となった時のみだが、レイドローは冷静さを失わず、徐々にスコットランドのペースとなった。
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スコットランドのシーモアは独走トライを決めた
マフィの負傷で流れ変わる
日本が後半序盤に、大型選手のマフィを負傷で失ったところから試合の流れが変わった。バックローのフォワードとしての同選手の存在感は大きかった。マフィ―が担架で運ばれてすぐ、スコットランドの独壇場が始まった。
マフィの退場時点で日本は2点のリードを許すのみで、スコットランドのプレーは崩れ気味だった。しかしマフィの退場は日本を弱気にさせる一方で、スコットランドを勢いづける二重のインパクトがあった。エディー・ジョーンズ監督率いる日本はスタミナを失い、スコットランドの容赦なく淡々とした攻撃にさらされた。