スノーデン氏がツイッター開始 NSAをフォロー

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米国家安全保障局(NSA)や中央情報局(CIA)の情報収集活動について機密情報を暴露し、ロシアに逃れているエドワード・スノーデン氏が29日、ソーシャルメディア「ツイッター」のアカウントを開設した。フォローしているのは、NSAアカウントのみ。
最初のツイートは「こうすれば僕の言うことが聞こえる?」だった。
アカウントのプロフィール欄ではスノーデン氏は「前は政府のために働いていた。今は世間のために働く」と書いている。
スノーデン氏の @Snowden アカウントはツイッターによる本人認証を受けており、開設から2時間弱で26万6000人がフォロー。開設から8時間の間にフォロワー数は70万超とあっという間に増えた。一方でスノーデン氏がフォローしているのは今のところ、NSAのアカウントのみ。
スノーデン氏は現在、米当局を逃れてモスクワで生活していると思われている。
2つ目のツイートは人気の米天文物理学者ニール・デグラス・タイソンさんにあてた冗談で、「火星に水があるって? パスポートチェックはあるのかな。友人の代理質問です」という内容だった。
別のツイートでは「英雄、裏切者……。僕はただの、発言する市民だ」と書いている。
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スノーデン氏はビデオリンクで世界各地のイベントに出席。写真は2014年12月10日にパリで開かれたアムネスティ・インターナショナルのビデオ会議。
スノーデン氏は2013年6月に香港で、英紙ガーディアンなどに対して米情報機関が市民に対して行っている情報収集活動について暴露。アメリカ出国前に170万点もの機密情報をダウンロードして持ち出したとされており、アメリカで逮捕され有罪となれば最長30年の禁錮刑を受ける可能性がある。
同氏については、裏切者だと非難する声と、市民の自由のために戦ったと称賛する声の両方がある。
今年スイス・ジュネーブで開かれた会議にビデオリンクで参加したスノーデン氏は、スイス亡命を希望していると話した。アメリカに帰国するつもりはあるかという質問には、公平な裁判を受けられる保証がないと述べ、「死刑にはしないという話しか現時点では聞かされていない。公平で開かれた裁判とはいささか異なる」と話していた。