オレゴン銃乱射、容疑者が「犯行声明」

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クリス・ハーパー・マーサー容疑者のマイスペース・ページに掲載されていた写真
米報道によると、米西岸オレゴン州ローズバーグのアムクァ・コミュニティカレッジ(2年制短期大学)で銃を乱射し9人を殺害したとされる容疑者が、犯行声明を残していたことが明らかになった。一方でオバマ大統領は5日、犠牲者の遺族や助かった人たちに会うため、ローズバーグを訪問する予定だと発表した。
クリス・ハーパー・マーサー容疑者(26)は10月1日、教室で銃を乱射し、警察が到着すると自殺した。
捜査関係者はAP通信に対して、容疑者が残した文書の中には、恋人がいないことの不満が書かれていたと明らかにした。さらに容疑者は、ほかの全員が「狂って」おり、正気なのは自分だけだと書いていたという。
容疑者はコミュニティカレッジから数キロ離れた場所にあるアパートに看護師の母親ローレル・マーガレット・ハーパーさんと暮らしていた。
警察の調べに対して母親は、容疑者が精神病を抱えていたと話したという。
さらに母親のハーパーさんは数年前から自身のウエブサイトに、アスペルガー症候群を患う息子と暮らす苦労についてつづっていた。
マーサー容疑者は2008年、米陸軍の入隊時の基礎訓練で不合格となり除隊となった。またインターネットの恋人探しサイトで恋人を探していた様子で、たばこも酒もやらない自分は「最初のうちは人見知りするが、すぐに仲良くなれる。少人数でいる方が楽です」とプロフィールに書いていた。
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事件後にアムクァ・コミュニティカレッジに戻った職員
現場にいて助かった人たちは、容疑者が警察にメッセージを残していたかもしれないと話していた。
助かったマシュー・スミスさんの母親サマー・スミスさんは5日、米CNNに対して、容疑者が自分の息子を警察への伝達役に選び、封筒を渡せば見逃してやると伝えたと明らかにした。封筒には、親指大のコンピューターのハードドライブのようのものが入っていたとサマーさんは話した。
マシューさんはその後、容疑者が自分の同級生たちを撃ち殺すのを目撃させられたという。