パキスタン 学校襲撃で4人を絞首刑

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襲撃を受けた学校の講堂
パキスタン北西部のペシャワルで昨年12月に軍系列の学校が襲撃された事件で、関与したとされる4人が2日、絞首刑に処された。4人はパキスタンの軍法会議で死刑判決を受けており、事件に関連した死刑の執行は今回が初めて。
学校は昨年12月16日にイスラム武装勢力のタリバンの襲撃を受け150人以上が死亡。犠牲者の大部分は子どもだった。
襲撃事件を受け、イスラム武装勢力に対する取り締まりが強化され、テロ容疑者を裁くための軍法会議が設置された。また6年間停止していた死刑も復活した。
今週初めには、ラヒル・シャリフ陸軍参謀長が4人の死刑執行状に署名した。処刑された4人の名前は、マウルビ・アブドゥス、ハズラト・アリ、ムジェブル・レーマン、サベール。
「無差別に発砲」
治安当局の幹部によると、4人は2日の早朝にパキスタン北西部の町コハートにある刑務所内で処刑された。

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事件の犠牲者を悼む親族(写真は今月16日)

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軍系列の学校で起きた襲撃事件の犠牲者の多くは男子生徒だった
処刑された4人の罪状は襲撃犯に対する援助や教唆。襲撃犯は事件当時に全員死亡している。
4人は、パキスタンのタリバン勢力の中でもあまり知られていないイスラム聖戦主義者グループの構成員だという。
ペシャワルはアフガニスタン国境に近く、過去10年の間に悪質な凶悪事件が複数起きている。