イーグルス・オブ・デス・メタル、パリでU2と共演

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EODMのボーカル、ジェシー・ヒューズ(写真は2014年)
11月13日のパリ連続襲撃で、ライブ中を襲われた米ロックバンド「イーグルス・オブ・デス・メタル」(EODM)が7日夜、アイルランドのロックバンド「U2」がパリで行ったライブに登場した。
アコーホテルズ・アリーナのコンサートの最後に出演し、パティ・スミスの「People Have The Power」(人には力がある)をU2と共演した。
U2のボノはステージに現れたEODMのボーカル、ジェシー・ヒューズを抱きしめ、「3週間前ステージを奪われたこの人たちに今夜、僕たちのこのステージを提供したい」と説明した
感情溢れる「People Have The Power」の共演の後、EODMは「I Love You All The Time」(いつでも君を愛してる)を演奏した。
収容人数1万6000人のアコーホテルズ・アリーナのU2ライブに、EODMが出演するのではないかという噂はかねてから取りざたされていたが、U2はいったん噂を否定するコメントを発表していた。
観客のひとり、ベラ・ゴロックさんはAFP通信に「歴史的で大事な出来事です。本当に」と言い、それだけに誰もがこの日のライブに参加したかったのだと話した。
パリ連続襲撃事件で犠牲になった130人のうち、90人はEODMのライブが行われていたバタクラン・ホールで死亡している。
「大事なものすべて」
<英語ビデオ>ボノは6日夜「僕はパリだ。世界中がパリの中にいるみたいな、みたいな感じがする。この夜ぼくたちはみんなパリっ子だ」と
U2のパリ・ライブは11月14日と15日に予定されていたが、連続襲撃事件を受けて、12月6日と7日に延期された。
6日のライブでは巨大ンスクリーンに被害者の名前が映し出され、ボノは「僕たちは、パリで殺された人たちの家族と共にいる」と述べた。
さらにボノはアンコールで、フランス国旗を身にまとい、ベルギー人歌手ジャック・ブレルの「Ne me quitte pas」(いかないで)を歌った。
ボノも、リードギターのジ・エッジも、フランスに家を持つ。ジ・エッジはCNNに対し、攻撃では「文化や、人間性の素晴らしい表現の全て、最高の音楽やレストラン、フランス料理、僕たちにとって大事なものすべてが狙われたみたいだった」と話していた。
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U2は連続襲撃事件の翌日、バタクランの現場で犠牲者を追悼した