米軍のB-52爆撃機、韓国上空を飛行 対北朝鮮の緊張悪化で

米軍のB-52爆撃機は米韓の戦闘機に随行されて韓国上空を飛行した

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米軍のB-52爆撃機は米韓の戦闘機に随行されて韓国上空を飛行した

米軍は10日、B-52爆撃機で韓国上空を低空飛行した。北朝鮮の「水爆実験成功」という発表を受けて緊張が悪化するなか、B-52は米韓の戦闘機に随行されながら、南北境界線に近い烏山(オサン)の軍基地上空を飛行した。

米国は、B-52の飛行は「北朝鮮による最近の挑発行為」への反応だと説明。米第7空軍のテレンス・オショーネシィ司令官は、米国は引き続き韓国防衛に関与していくと表明。「通常兵器と核の傘による拡大抑止力」もこれに含まれると述べた。

北朝鮮はB-52の飛行にコメントしていない。

聯合通信によると、米政府は朝鮮半島周辺に航空母艦を派遣するか検討しているという。

北朝鮮は6日、水爆実験に成功したと発表。友好国・中国を含む国際社会はこれを非難したが、多くの専門家は水爆にしては爆発の規模が小さいとして、本当に水爆だったのか信憑性を疑っている。

北朝鮮の国営・朝鮮中央通信によると、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は、水爆実験は米国との核戦争を防ぐための自衛行為だと述べ、「主権国家の正当な権利であり、公平な行動だ。誰にも批判できない」と主張したという。

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金正恩(キム・ジョンウン)第1書記

核実験を受けて韓国は、南北の軍事境界線から北朝鮮に向けて政治的なメッセージを流す宣伝放送を再開。北朝鮮も同様の放送で反応した。