東アジアに厳しい寒波、台湾で50人以上死亡

韓国・済州国際空港(25日)

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大雪のため閉鎖された韓国・済州国際空港(25日)

東アジアを23日~24日にかけて襲った寒波の影響で、台湾では50人以上が死亡し、韓国では観光客6万人が立ち往生した。香港、中国南部、日本でも大雪などの影響が出ている。

台湾のメディアによると、24日には北部で異例の4度まで下がり、台北、高雄、桃園などで低体温症や心臓発作による死者が相次いだ。多くは高齢者だったという。政府は、特に高齢者に対しては屋外に出ないよう注意を呼び掛けている。

韓国では大雪のため、済州国際空港が閉鎖された。国際線・国内線を合わせて500便以上がキャンセルされ、観光客6万人以上が足止めされた。リゾート地として人気の済州だが、週末には零下6度にまで気温が下がった。空港は25日夜には再開の予定。

済州国際空港が閉鎖されフライトが運航中止になったため、出発ロビーで足止めされた旅行客たち(25日早朝)

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済州国際空港が閉鎖されフライトが運航中止になったため、出発ロビーで足止めされた旅行客たち(25日早朝)

香港でも60年近くなかったほどの寒さで、気温が3度まで下がった。

中国南部の広州市や深圳市でも異例の降雪があり、日本の沖縄本島でも初のみぞれが観測された。

NHKによると、日本国内では大雪の影響で飛行機の国内便600便以上がキャンセルされ、少なくとも5人が死亡、100人が負傷した。