台湾南部地震、瓦礫の下に130人以上

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地震で崩れた台湾南部・台南市の建物
台湾当局は7日、6日午前に起きたマグニチュード(M)6.4の地震で倒壊した台南市の高層マンションで、まだ132人が瓦礫の下に閉じ込められていると明らかにした。救助関係者によると、そのうち29人は救出可能な位置にいるが、100人以上が瓦礫の奥深いところに閉じ込められているという。
高雄市を震源とする地震で、少なくとも14人の死亡が確認されている。350人近くが瓦礫から救出された。
台南市内では地震で複数の建物が倒壊。500人近くが負傷し、90人以上が入院した。
救出はまだか 台南の倒壊現場で待ちわびる家族

台南市の位置
馬英九総統は、救助に「全力を尽くす」と表明している。
倒壊した複合型高層マンション「維冠金龍大樓」の住民は、少なくとも256人。200人以上が救出されたが、赤ちゃんや幼い女の子を含む12人が死亡した。市内の別の場所では落下物により少なくとも2人が死亡した。
消防士や警察のほか、兵士数百人や救出犬が救出作業に参加。地震から24時間以上たち、重機のほかハイテク装備を使い捜索を続けている。
娘が倒壊したマンションの5階に住むという女性、チャンさんは現場で、「娘が電話に出ない。落ち着いてしっかりするよう自分に言い聞かせている。娘を見つけるまで」と話した。
「見つけてくれると信じているけれども、最悪を覚悟している」
内政部(内務省)の陳威仁部長は、マンションが建築基準を満たしていたか今後確認する方針を示した。

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台湾南部でM6.4の地震、高層マンション倒壊
台湾南部・高雄市で6日午前3時57分(日本時間同4時57分)、マグニチュード(M)6.4の地震があり、近くの台南市で17階建てのマンションなどが倒壊した。