ドイツ・バイエルンで列車正面衝突 複数死亡

画像提供, Reuters
ドイツ南部バート・アイブリンクで列車が正面衝突(9日)
ドイツ南部バイエルン州で9日朝、列車同士が正面衝突した。警察によると少なくとも10人が死亡、100人以上が負傷した。事故現場はミュンヘンから南東に約60キロにある温泉町バート・アイブリンクの近く。
鉄道会社メリディアンによると、列車は2台とも一部が脱線し、横転。互いの車体にめり込んでいるという。同社は、午前7時ごろ(日本時間午後3時ごろ)、ローゼンハイムとホルツキルヒェンの間の単線区間で「悲劇的な事故」が起きたと発表した。
現場を訪れたドブリント運輸相は記者会見し、衝突した旅客列車は共に時速約100キロで走行していたと述べた。「恐ろしい光景だ。運転席が互いにめりこんでいる。片方の列車の片側がそっくり外れてしまっている。相手の列車が削り取るように進んだようだ」と運輸相は話した。
ドイツ列車正面衝突 乗客が事故直後を撮影
ゾンターク警察報道官はAP通信に対し、「この地域では近年にない大事故で、多数の救急医や救急車、ヘリが現場にいる」と話した。
警察によると、乗客が1人行方不明。両方の列車の運転手も死亡したという。
乗客の多くは通勤客だったが、地元のお祭りのため学校は休みで、生徒児童は乗っていなかったという。
事故現場の位置
画像提供, AP
救急ヘリが負傷者を搬送した(9日)
画像提供, AP
事故現場はオーストリア国境に近い