東京株式市場が大幅続落 世界景気不安受け

日経平均株価

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12日の東京株式市場は大幅続落した。世界景気への不安や欧米株式市場の急落を受けた。日経平均株価は、3.5%以上安の1万5122円6銭で寄り付いた後も下げ続け、心理的な節目の1万5000円を割り、取引時間中としては2014年秋以来の安値を付けた。

その後、いったん買い戻されたものの再び売られ、4%安の1万5087円89銭を付けた。

海外市場では、世界経済への不安を背景にロンドンなどの欧州市場や米国市場で主要株価指数が大幅に下落。特に米経済見通しへの不安が高まった。

米連邦準備制度理事会のイエレン議長は、10日の下院証言に続き11日も上院で証言し、米国の金融環境に「成長の下支え効果が乏しくなっている」と述べた。

円の為替レートが1年3カ月ぶりの円高水準になるなか、日本の主な輸出企業の株が売られた。トヨタ自動車株は4.8%以上下落。ホンダは3.6%以上の下落となった。

原油価格の下落が重しとなっているオーストラリアの市場では、エネルギー株や金融株が売られ、S&P/ASX200指数は0.78%安の4783.30ポイントを付けた。

韓国の総合株価指数(KOSPI)も0.78%安の1847.02ポイントを付けている。

11日の取引でハンセン指数が4%以上下落した香港市場の動向も注目されている。12日午前の取引では、ハンセン指数は1.11%安の1万8340.48ポイントを付けている。

上海株式市場は旧正月「春節」のため週明けまで休場となっている。