【米大統領選2016】 サンダース、クルーズ両氏盛り返す ルビオ氏も2勝目

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民主党の候補指名を争うサンダース上院議員(左)とクリントン前国務長官
米大統領選の民主、共和両党の候補指名を目指すレースで、首位を独走するかと思われた最有力候補2人に対立候補たちが待ったをかけている。5日から6日にかけて計7カ所で行われた両党の予備選・党員集会では、共和党のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)が2州で勝利し、マーコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)がプエルトリコ自治領で勝利。民主党ではバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)が3州で勝った。
5、6日の民主党予備選・党員集会では、サンダース議員がカンザス、ネブラスカ、メイン各州で勝利。最有力のヒラリー・クリントン前国務長官はルイジアナ州で勝利。クリントン氏はこれで12州、サンダース氏は8州を制したことになる。
両候補が獲得した代議員の数は、クリントン氏が1129人、サンダース氏が498人となった。民主党の候補指名獲得には代議員2383人が必要。
共和党では、最有力候補のドナルド・トランプ氏がケンタッキーとルイジアナ両州で勝ち、合計12州で勝利。獲得代議員は計384人。対するクルーズ議員はカンザスとメイン両州で勝ち、合計6州で勝利。獲得代議員は計300人。ルビオ議員は自治領プエルトリコで勝ち、合計2州・領で勝利。獲得代議員は計151人。オハイオ州のジョン・ケーシック知事はまだどの州でも勝利はないが、比例配分のため代議員37人を獲得している。
共和党の候補指名獲得には代議員1237人が必要。
5日の結果を受けてトランプ氏は支援者集会を兼ねた記者会見で、「テッド・クルーズと1対1で勝負したい。今日の結果はマーコ・ルビオにとってとても辛いもので、私としては撤退するよう呼びかける。撤退すべき時期だ。ほんとうにそう思う」と述べていた。
またクルーズ氏も、トランプ氏に対抗する共和党候補が複数いる限り「ドナルドにとって有利に働く」と述べ、ルビオ氏とケーシック氏に撤退を求めていた。
<今後の主要日程>
3月8日――ミシガンとミシシッピで民主、共和両党が予備選。ハワイとアイダホで共和党党員集会
3月15日――両党がフロリダ、イリノイ、ノース・カロライナ、オハイオで予備選
7月18~21日――共和党全国党大会、候補指名
7月25~28日――民主党全国党大会、候補指名
11月8日――米大統領選本選投票