ニュージーランド前首相 国連事務総長に立候補

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ヘレン・クラーク氏
ニュージーランドのヘレン・クラーク前首相は4日、今年12月に任期が終了する潘基文国連事務総長の後任に立候補すると表明した。
同氏は、BBCの番組「ニュースナイト」のインタビューで、安全保障理事会の改革を訴え、ドイツ、日本、インド、ブラジルの4カ国を常任理事国に加えるべきだと語った。さらに、21世紀の現実を踏まえ、アフリカから2カ国が常任理事国になる可能性についても触れた。
クラーク氏は、「安保理は1945年の地政学的現実を反映している」と指摘し、「我々が現在生きる21世紀を反映するものにしたい」と述べた。
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クラーク氏は安保理改革を訴えている(写真は先月の安保理会議)
クラーク氏は現在、国連開発計画(UNDP)総裁を務める。同氏は、国連事務総長になるために適切な経歴を積んできていると語った。
事務総長に女性が就任したことはまだない。事務総長選挙では、クラーク氏のほかに、3人が初の女性就任を目指している。さらに、4人の男性候補が出馬を表明している。
女性候補としては、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のイリナ・ボコバ事務局長(ブルガリア)が立候補。男性候補には、元国連難民高等弁務官のアントニオ・グテレス氏(ポルトガル)がいる。
ニュージーランドのジョン・キー現首相は、クラーク氏を支持すると述べ、「ニュージーランドの首相を9年務め、過去7年間は国連で主要な職にあったクラーク氏は(事務総長の)職務を果たすのに適切なスキルと経験がある」と語った。

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