「私はこの椅子でハリポタを書いた」 約4400万円で落札

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J・K・ローリングさんはこの椅子に座って「ハリー・ポッター」シリーズの最初の2作を執筆。後に自ら文字や絵で飾った。
作家J・K・ローリングさんが「ハリー・ポッター」シリーズの第1作と第2作を執筆した際に座っていた椅子が6日、ニューヨークで競売にかけられ、40万ドル(約4400万円)近くで落札された。ローリングさん自身が椅子に「私はこの椅子に座ってハリー・ポッターを書きました」など手書きしている。
1930年代に作られた椅子は、無名時代のローリングさんがスコットランド・エジンバラでただで手に入れた不揃いの4脚のひとつ。2002年に自ら主催するチャリティーのため、競売にかけて手放した。
ローリングさんは手放す前に自ら椅子を装飾。「私をきれいだと思わないかもしれないけど、見た目で判断しないで」、「私はこの椅子に座ってハリー・ポッターを書きました」などと手書きしている。
今回の競売を担当したジェイムズ・ギャノンさんは、ローリングさん自身が椅子に手書きしているため、非常に貴重なものになっていると話す。
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ローリングさんによると、背中が痛くなる椅子だと
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ハリー・ポッターと同じように、椅子にも稲妻の印が
ローリングさんからの手紙も、椅子と一緒に売却された。
手紙には「食堂用の不揃いの椅子を4脚、1995年にもらいました。一番座り心地が良かったのがこれで、だからタイプライターの前にずっと設置してあったのです。『ハリー・ポッターと賢者の石』、そして『ハリー・ポッターと秘密の部屋』をタイプする間、私を支えてくれました。当時を懐かしく思う自分としては、これを手放すのはとても悲しいのですが、私の背中は別意見です」とある。
椅子の新しい所有者は匿名を希望している。

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