ジョニー・デップさん妻、豪に犬持込みで有罪認める

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犬密輸の罪で起訴されたジョニー・デップ夫妻がオーストラリアに戻った
米俳優ジョニー・デップさんの妻アンバー・ハード被告(29)は18日、昨年5月にオーストラリアを訪れた際、犬2匹の持ち込みを申告しなかったと認めた。クイーンズランド州の裁判所に出廷し、入国カードに虚偽記載をしたことを認めたため、裁判所は1カ月間の保護観察処分を言い渡した。2件の密輸罪について処分保留とした。
ハードさんは昨年5月、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の続編撮影中のデップさんに会いに自家用機でオーストラリアを訪れた際、ヨークシャー・テリアの愛犬「ピストル」と「ブー」を連れてきたが、入国時に申告しなかった。地元の犬用美容院が2匹の写真をソーシャルメディアに投稿したことで、国内に持ちこまれたことが発覚した。
厳しい検疫制度を実施しているオーストラリアでは、米国から入国する犬は10日間、隔離されるのが決まり。犬2匹の密輸で有罪になれば、禁錮最長10年か最大25万5000豪ドル(約2200万円)の罰金が科せられる可能性があった。
ハードさんは当時、すぐに犬たちを連れて出国し、2度とオーストラリアには戻らないと発言していた。
ハードさんが虚偽申告を認めたことで、密輸罪では処分保留となったが、デップさん夫妻はオーストラリアの生物の安全を守るための検疫制度を尊重すると表明する謝罪ビデオを法廷に提出。公判中に再生され、豪農水・水資源省のYouTubeページにも掲載された。報道によると、ハードさんが有罪を認めたことで、デップさんの法廷証言は不要になったという。
豪に犬持ち込み デップ夫妻が謝罪ビデオ
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サウスポート治安判事裁判所に到着したデップさん
問題が起きた昨年当時のジョイス農相(現・副首相兼務)が、デップ夫妻の愛犬たちについて「とっととアメリカに戻れ」と発言したことから、「対テリア戦争」などと呼ばれ内外の注目を集めた。ジョイス氏は当時、違法に持ち込まれた犬たちを安楽死させると警告、「世界で一番セクシーな男」だろうと検疫規則には従わなくてはならないと発言していた。