オバマ米大統領、最後の記者会ディナーで辛辣ジョーク連発

「最後に二言。オバマ・アウト」とマイクを落とすパフォーマンスで締めくくったオバマ大統領(4月30日) Image copyright Reuters
Image caption 「最後に二言。オバマ・アウト」とマイクを落とすラッパーのようなパフォーマンスで締めくくったオバマ大統領(4月30日)

オバマ米大統領は4月30日、任期中最後となるホワイトハウス記者会夕食会に出席し、恒例の辛辣ジョーク満載のスピーチで自分自身や民主・共和両党の大統領候補たち、報道界の有名人たちをからかった。誰よりもスピーチの話題となったのは共和党の最有力候補、実業家ドナルド・トランプ氏だったが、今回は欠席だった。2011年の夕食会に出席したトランプ氏を、オバマ大統領は徹底的にからかった経緯がある。毎年恒例の夕食会には、政界や報道関係者のほか、ハリウッドなどの有名人が出席する。

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オバマ米大統領 トランプ氏話題に痛烈ジョーク

オバマ大統領のスピーチ要旨は次の通り――。

ドナルド・トランプ氏について

「共和党主流派は、(トランプ氏が)おそらく党の候補になりそうだと仰天している。ドナルドには大統領に必要な外交経験がないと言う。でも認めてあげないと。もう何年も世界各国の代表と顔を合わせてきてる。ミス・スウェーデンとか、ミス・アルゼンチンとか、ミス・アゼルバイジャンとか」

「今日は欠席で残念だ。前回はあんなに楽しかったのに。この夕食会はドナルドには、ださすぎるのかな? 何してるんだろう。家でトランプ・ステーキでも食べてるのかな。アンゲラ・メルケルの悪口でもツイートしてるのかな」

「グアンタナモの閉鎖は、トランプならなんとかするかも。海辺の物件をダメにすることにかけては、詳しい人だから」

英国のジョージ王子について

「外国の指導者たちはもう僕の退任を見越して、その先を見ている。ジョージ王子は先週、バスローブで会いにきた。あれはひどかった。明らかなマナー違反だ」

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Image caption 4月の訪英時にウィリアム王子夫妻やジョージ王子に会ったオバマ大統領

共和党候補のテッド・クルーズ氏について(「オバマ氏はアメリカ生まれではない」という批判を念頭に)

「今週のテッドは大変だった。インディアナに行って(略)バスケットボールのコートに立ってバスケットをリングって呼んだ。ほかにはなんだ? 野球のあれは(バットではなく)棒? フットボールのあれは(ヘルメットではなく)帽子? でもそうだよ、外国人て呼ばれるのは僕なんだ!」

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大統領でなくなったら何をすれば……オバマ氏の自虐ビデオ

共和党の内輪もめについて

「共和制の終わりは見ごたえがある」

(共和党のラインス・プリーバス委員長に)「大成功おめでとう。共和党も、候補選びも、どれもうまくいってるな」

「今日に先立ってみんなにステーキか魚か選ぶよう言ってるのに、大勢が『ポール・ライアン』って書いてきた。それは選べないんだよ」 (ライアン下院議長を大統領候補に擁立しようという動きが共和党内にあるため)

カナダのジャスティン・トルドー首相について

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(自分がもうすぐ退任で、すっかり年を取ったというジョークを繰り返した後に)「実を言うと、最近言われたばかりなんだ。『大統領、もうすっかり過去の人ですね。ジャスティン・トルドーに取って代わられちゃいましたね。向こうはあんなにハンサムで、チャーミングで。あれこそ未来の人ですよ』って。なんで『ジャスティン、もういいよ』って言っておいた」

共和党予備選の非難合戦について

「僕は8年前、政治議論のレベルを変えるべきだと言った。振り返ってみれば、どう変えるべきかもっと具体的に言うべきだった」

自分がどれだけ黒人か

「イギリスでは女王陛下と昼食をとり、シェイクスピアを観て、デイビッド・キャメロンとゴルフに出かけた。僕が黒人として十分に黒人らしいか、まだ議論してる人がいるなら、これで議論の決着はついたと思う」

来年1月の退任について

「最後に二言。オバマ・アウト」 (ラッパーのようにマイクを落として締めくくった大統領に、会場はスタンディング・オベーションで応えた)

(英語記事 Obama breaks out one-liners at White House correspondents' dinner

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