プリンスさん死亡の前日 関係者が薬物依存専門医に緊急連絡

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プリンスさんが死亡する前日に薬物依存の専門家が連絡を受けていたことが分かった(写真は2008年の公演)
世界的ミュージシャンのプリンスさんの急死をめぐり、死亡前日の先月20日に関係者が薬物依存の専門医に緊急連絡していたことが分かった。医師の弁護士が4日、明らかにした。
連絡を受けた薬物依存治療の第一人者であるハワード・コーンフェルド医師は、直ぐにカリフォルニア州からプリンスさんの自宅があるミネソタ州に向かうことができなかったため、息子のアンドリューさんを派遣した。
アンドリューさんは到着後、プリンスさんの関係者と共にプリンスさんの居場所を確認した後、警察に連絡した。弁護士のウィリアム・モージーさんによると、コーンフェルド医師もアンドリューさんも、プリンスさんと面識はなかった。
アンドリューさん自身は医師ではないが、父親ハワードさんのスタッフとして働いている。アンドリューさんがプリンスさんの自宅があるペイズリー・パーク・スタジオに到着した際、関係者からプリンスさんの居場所が分からないことを告げられた。関係者と共に施設内を探したアンドリューさんは、倒れているプリンスさんが発見されたことを受けて、救急出動要請の電話を掛けた。
モージー弁護士によると、当初は、まずプリンスさんの状態を落ち着かせた上で、カリフォルニア州ミルバレーにあるコーンフェルド医師のリハビリ施設「リカバリー・ウィズアウト・ウオールズ」に飛行機で移動し、治療を受けさせる計画だった。
同弁護士によると、アンドリューさんは警察の質問を受けたものの、緊急通報者に法的保護を与えるミネソタ州の州法が適用された。
プリンスさんの遺体の検死結果に関する詳細は発表されていない。捜査官らはプリンスさんが薬物の過剰摂取によって死亡した可能性や、プリンスさんが死亡する何週間か前から医師が処方した薬があったか、を調べている。
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プリンスさんは自宅があるペイズリー・パークの施設内で倒れている状態で見つかった