アサンジ氏、大使館で子猫を飼いはじめる 名前はまだない

アサンジ氏とペットの子猫

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アサンジ氏の子供たちが、寂しくないようにと子猫を贈った

逮捕を逃れるため2012年6月からロンドンのエクアドル大使館内で生活しているウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジ氏が、子猫を飼いはじめた。アサンジ氏の子供たちからのプレゼントで、名前はまだない生後2カ月半のメス猫だが、すでにツイッターのアカウント @EmbassyCat は開いている。

@EmbassyCat」のアカウントは、米国務省やハモンド英外相などのアカウントをすでにフォロー。英外務省の「ネズミ取り長官」パーマストンのアカウント @DiploMog もフォローしている。

パーマストンに送ったと思われるメッセージは、シェイクスピアの「ヘンリー6世 第2部」からの引用で、「小さな野良犬が笑っても無視されるが、獅子が吠えると偉大な男たちも震え上がる」という内容だった。パーマストンのアカウントはまだ返信していない。

アサンジ氏に贈られた子猫

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アサンジ氏に贈られた子猫。名前はまだないがツイッターのアカウントはある。

パーマストン

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4月13日に「ネズミ取り長官」として英外務省に初出勤した時のパーマストン。まだアサンジの子猫に返信していない。

アサンジ氏には婦女暴行の容疑がかけられており、スウェーデン当局が身柄の引き渡しを英国に求めている。しかし、同氏は2012年6月にエクアドル大使館に身を寄せ、当局による拘束を逃れている。

アサンジ氏は容疑を否認しており、国連の作業委員会は今年2月、「恣意的な拘束」状態におかれている、というアサンジ氏の主張を認めた。

アサンジ氏がエクアドル大使館を出ても拘束しないようスウェーデンと英国に求める国連作業委の判断に法的拘束力はない。しかしロイター通信によると、弁護団は9日、国連判断に従うよう求める請求をスウェーデンの裁判所に提出した。

ウィキリークスは米政府のものを含む各国の機密文書を相次ぎ公表している。それだけにアサンジ氏は、大使館を出れば英当局に拘束され、米国に送還されて裁判にかけられるのではないかと懸念しているという。