タイ、南部タチャイ島を閉鎖へ 環境破壊の懸念で

画像提供, Reuters
シミラン諸島を訪れる多くの観光客は近くの人気リゾート地プーケットから足を延ばす
タイ当局は、同国南部にあるシミラン諸島のタチャイ島を閉鎖する方針を決めた。大勢の観光客が訪れることで、自然資源と環境が損なわれているというのが理由。地元紙が報じた。
タチャイ島はシミラン国立公園内にあり、ダイビングの人気スポットがある。一部のダイビングスポットは入ることが許されるという。
タイの海洋国立公園は、モンスーンが多く発生する5月中旬から10月中旬までほぼ全てが閉鎖される。地元紙のバンコク・ポストによると、モンスーン後もタチャイ島は入島が禁止される。
タイの国立公園・野生動物・植物保全局のツニャ・ネティトハンマクル局長はバンコク・ポストに対し、「島と海両方の環境が回復不能になる前に、観光に邪魔されることなく養生させるため閉鎖が必要だ」と述べた。
シミラン国立公園はパンガー(Phang Nga)県にある
地元メディアによると、専門家らはタチャイ島のビーチは70人程度が収容可能だとしているが、実際には1000人を大幅に超える観光客が滞在している時があるという。これに屋台や観光用ボートも加わることから、環境への負荷が懸念されていた。

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