【米大統領選2016】トランプ氏、金正恩氏と直接会談する意志

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米大統領選で共和党候補となる見通しの実業家ドナルド・トランプ氏は17日、北朝鮮の核開発計画について直接協議するため、金正恩党委員長と会談する用意があると述べた。
トランプ氏はロイター通信に対して、金委員長と「話す。話すことに何の問題もない」と述べた。北朝鮮には直接対話を要求し続け、さらに北朝鮮の唯一の友好国・中国に対しても圧力をかけていくつもりという。
これに対して民主党最有力のヒラリー・クリントン前国務長官は、トランプ氏が「外国で強権を振るう権力者に奇妙なほど執心している」と声明で批判。顧問が発表した声明でクリント氏は、トランプ氏の外交政策に「理屈が通っていない」と付け加えた。
さらにBBCの取材で、トランプ氏が11月の大統領選より前に英国を訪れるかもしれないと明らかになった。複数の外交関係者は、トランプ氏が7月の共和党全国党大会で正式な党候補に指名された後、訪英するかもしれないとみている。
トランプ氏はさらに、ウクライナ東部でのロシアの軍事行動についてプーチン露大統領を批判した。トランプ氏は以前はプーチン大統領を尊敬すると述べていた。
気候変動問題については、2020年以降の温暖化対策として170カ国が二酸化炭素排出量削減を約束した「パリ協定」の再交渉を求めた。
また金融危機再発防止のため2010年に成立した金融規制改革法「ドッド=フランク法(ウォール街改革および消費者保護法)」のほぼすべてを解体すると述べた。
トランプ氏は17日、保有資産が100億ドル(約1兆1000億円)相当だと資産情報を公表した。しかし、納税申告記録をすべて公表するよう求める民主党の声には応じていない。