中国戦闘機が米軍機に異常接近 南シナ海で

南シナ海を航行する米原子力空母「ニミッツ」

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南シナ海を航行する米原子力空母「ニミッツ」

米国防総省は18日、南シナ海上空の国際空域を飛んでいた米海軍の偵察機1機に中国の戦闘機2機が異常接近したと発表した。

異常接近は通常の哨戒任務を行っていた17日に起きた。

資源が豊富な南シナ海をめぐっては、近隣諸国が領有権を主張して対立しているほか、中国による人工島の建設について米国などが海域の軍事拠点化だと非難する一方で、中国は米海軍による哨戒活動や軍事訓練を批判しており、緊張が高まっている。

AP通信によると、米哨戒機のパイロットは高度を60メートル下げて衝突を避けざるを得なかった、と国防総省は説明した。

国防総省は、今回の事態には軍事と外交ルートの両方で対処していると明らかにした。

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中国が主張する領海(赤点線)と各国の排他的経済水域(EEZ/青点線)