歌手プリンスさん死因は鎮痛剤の過剰摂取=検視当局

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プリンスさんはミネソタ州の自宅施設で今年4月に死亡した
米歌手プリンスさんが今年4月に57歳で急死したことをめぐり、中西部ミネソタ州の検視当局は2日、死因は鎮痛剤などとして使われるオピオイドの一種、フェンタニルの過剰摂取だったと発表した。
検視官の報告書によると、プリンスさんは自分でフェンタニルを投与していた。フェンタニルには強力な作用があり、麻薬のヘロインよりも数倍強い。
捜査官らは、プリンスさんが死亡する前に週2回診察していた医師に事情聴取している。
米国のメディアは先月、当局者の話として、プリンスさん死亡時に処方された鎮痛剤の所持が確認されたと報じた。
さらに、警察の令状から、死亡前日の4月20日にマイケル・シューレンバーグ医師がプリンスさんに薬を処方していたことが明らかになった。令状は処方された薬が何であったか、プリンスさんがそれを摂取したかどうかについて説明していない。
地元当局によると、プリンスさんは4月21日、自宅のある「ペイズリー・パーク・スタジオ」内で救急隊の呼びかけに反応しない状態で発見された。救急隊員が心肺蘇生を施したものの、その後間もなく死亡が確認された。
世界中のアーティストや多くのファンがプリンスさんの死を悼んだ。
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プリンスさんの急死に世界中のファンたちが衝撃を受けた
親しい関係者のみが立ち会うなか、プリンスさんの遺体は4月24日に火葬された。遺族は今年8月に追悼イベントを開く予定だという。
プリンスさんは若い頃から多くの楽曲を書き、演奏していた。最初に作曲したのは7歳の時だったといわれる。
歌手であり、ソングライターであり、編曲にも取り組み様々な楽器を演奏したプリンスさんは、30以上のアルバムを制作。人気作には「Let's Get Crazy(レッツ・ゲット・クレイジー)」や「When Doves Cry(ホエン・ダブズ・クライ)」などがある。