約4カ月脳死状態の母親が出産 ポルトガル

生後3日の赤ちゃんと父親の手(資料写真)
ポルトガル・リスボンの病院が7日、約4カ月前から脳死状態にあった女性が男の子を出産したと発表した。32週目で帝王切開で生まれた赤ちゃんは、体重2350グラムで健康という。病院は、母親の生命維持を継続するのか明らかにしていない。
母親は2月20日に脳内出血のため脳死と宣告されたが、胎児が健康で、父親が同意したため、妊娠継続が決まった。ポルトガルでは、脳死状態の母親の胎内で赤ちゃんが生存した最長記録という。
ポーランド・ブロツワフでは今年1月、母親が脳腫瘍で脳死してから55日後に、男児が誕生した。出生時は体重1000グラムで、退院できたのは4月になってからだった。