墜落エジプト航空機、地中海で機体発見

墜落したエジプト航空機を探す米偵察機(5月22日)

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墜落したエジプト航空機を探す米偵察機(5月22日)

19日に地中海に墜落したとみられるパリ発カイロ行きのエジプト航空MS804便(乗客・乗員66人)について、エジプト当局は15日、機体の主要部分を地中海の数カ所で発見したと発表した。深海捜索艇が映像を送信してきたという。エアバス320型機は緊急信号を出さないまま、ギリシャとエジプトの航空管制レーダーから消えていた。

エジプトの事故調査委員会は、エジプト政府が捜索を委託している深海捜索艇「ジョン・レスブリッジ」の捜索チームが今後、機体が散らばる様子を地図に示していくと説明した。

今月初めには、捜索隊がフライトレコーダーの信号を探知したと明らかにしていた。フライトレコーダーの信号は今月24日には停止するものとみられている。

墜落原因はまだ分かっていない。テロ攻撃の可能性は排除されていないが、テロ組織からの犯行声明は出ていない。

人為的なミス、あるいは技術系のトラブルの可能性もあると指摘されている。航行データによると、レーダーから機影が消える数分前には、電子系統とトイレの煙探知機が作動したことが分かっている。

ギリシャの調査当局によると、墜落機は左90度に方向を変え、次いで右に360度旋回した後、高度3万7000フィート(1万1300メートル)から1万5000フィート(4600メートル)に急降下し、さらに1万フィート(3000メートル)に高度を下げた後、消息を絶った。

墜落機の針路
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左がMS804が消息を絶った位置。右が、エジプト軍が残骸を発見したという場所
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左がMS804が消息を絶った位置。右が、エジプト軍が残骸を発見したという場所