イングランド代表監督が辞意 ユーロ敗退受け

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ロイ・ホジソン監督
サッカー、イングランド代表のロイ・ホジソン監督(68)が27日、辞意を表明した。フランスで開催中の欧州選手権(ユーロ2016)で、同日行われたアイスランド戦で1―2で負け、選手権からの敗退が決まったことを受けた。
ホジソン監督は2012年にファビオ・カペッロ前監督の辞任を受けて就任。しかし、主要な決勝トーナメントで勝利できたのは、11試合のうちわずか3回だった。
27日に対戦したアイスランドは、国際サッカー連盟(FIFA)ランク34位で、今回の欧州選手権に参加したチームでは最下位に近い。
ホジソン監督は、「こんな形で終わらせなくてはいけないのは残念だが、こういうことは起きる」と語り、「近いうちにイングランド代表が大きな大会の決勝戦に出られるといい」と述べた。
「今は私以外の人間が、このハングリーで非常に才能のある選手たちの成長を見届けるべきだ。彼らは素晴らしい活躍をしたし、私が求めたことにすべて答えてくれた」
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イングランド代表は、ホジソン監督の下で戦った56試合のうち33試合で勝利を収めている。ホジソン監督との現在の契約は欧州選手権後に終了するが、契約更新の交渉が行われる予定だった。
イングランド・サッカー協会(FA)のグレッグ・ダイク会長は、今年の欧州選手権でイングランド代表が「良い成績」を収めなければホジソン監督は留任されないと述べており、少なくとも準々決勝進出が必要だと示唆していた。アイスランドに負けたことで準々決勝への道は閉ざされた。
FAはホジソン監督の辞意表明を受けて発表した声明で、「国民と同様、今夕の試合の敗北、そして早すぎるユーロ2016からの敗退を残念に思う」と述べた。
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アイスランドに負け、がっくりとした様子のホジソン監督(27日)