LINE上場 東京市場で公開価格を約50%上回る初値

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無料対話アプリを提供するLINEが15日、東京証券取引所1部に新規上場し、初値は4900円と公開価格を約50%上回った。テクノロジー業界で今年に入って最大の上場となった。

14日にはニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しており、公開価格32.84ドルを26.6%上回る41.58ドルで取引を終えている。

日本で最もユーザーが多い対話アプリを提供するLINEは、日米同時上場で11億ドル(約1170億円)を調達した。

LINEの月間アクティブユーザーは約2億1800万人。アプリを通じて販売されるかわいいスタンプやゲームなどに人気が集まっている。

LINEは韓国IT大手ネイバーの子会社で、上場からの調達資金を欧米での事業拡大に活用しようとしている。

しかし、アナリストらは同社がフェイスブックやグーグルなどが提供する対話アプリとの激しい競争に直面していると指摘する。

日本市場では、LINEが大きなシェアを握っており、フェイスブックやツイッターよりもユーザー数が多い。しかし、韓国では「カカオトーク」の後塵を拝しており、中国では使用できない。