中国4-6月期のGDPは前年比6.7%増 予想上回る

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中国・上海
中国国家統計局は15日、同国の4-6月期の国内総生産(GDP)成長率が、物価変動の影響を除いた実質で前年比6.7%増となったと発表した。政府がインフラ投資への支出を増加させたことが貢献した。
前四半期の成長率からは横ばいで、市場予想の6.6%をわずかに上回った。
アナリストらは、今回の統計結果からは、中国経済が安定に向かっていることが示されたと指摘した。
キャピタル・エコノミックスのエコノミスト、ダニエル・マーティン氏は、中国経済は政府の政策によって下支えされているとし、「GDPの数字が示しているよりも低成長になっているのはほぼ確実だが、前四半期は、活発な公的部門の投資が成長を大方安定させていたもようだ」と語った。
同氏はさらに、「今後何カ月かは、成長率はさらに低下するよりも上昇する可能性が高い」と述べた。
同時に発表された6月の鉱工業生産は6.2%増と、市場予想の5.9%を上回った。同統計については、過剰な生産能力への懸念が持たれていた。同月の小売売上高は10.6%増と、予想の10.0%を上回った。
しかし、1-6月の固定資産投資は前年同期比9.0%増となり、エコノミストらが予想していた9.4%増を下回った。