地雷に注意 ボスニアで「ポケモンGO」利用者に警告

ボスニア・ヘルツェゴビナ国土の約2%に地雷が依然として残っている

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ボスニア・ヘルツェゴビナ国土の約2%に地雷が依然として残っている

旧ユーゴスラビア構成国のボスニア・ヘルツェゴビナでは、世界的人気のゲームアプリ「ポケモンGO」の利用者に対して、地雷注意の警告が出された。

今月6日に米国などで発売された「ポケモンGO」では、スマートフォンのGPS情報をもとに、現実世界のさまざまな場所でポケモン(ポケット・モンスター)を捕まえてプレーする。

ボスニア・ヘルツェゴビナで地雷除去に取り組む慈善団体「ポサビナ・べズ・ミナ」は、「ポケモンGO」利用者が危険地域に立ち入ったという情報を受けて警告を出した。

同国では、1992~95年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争によって残された地雷で、少なくとも600人が死亡している。紛争終結から20年たった今も、約12万個の地雷が残っているとみられている。

ポサビナ・べズ・ミナはフェイスブックで、「ポケモンGOの一部の利用者がポケモンを捕まえようと、地雷の危険がある場所に行っているとの情報を受け取った」とし、「そのようなことをしないよう市民に求める。危険な地雷原を指定する区割りに従い、知らない場所には立ち入らないよう求める」と述べた。

米フロリダ州では今週、ポケモンGOをしながら他人の敷地内に入った10代少年2人が住人に銃で攻撃された。住人は2人を強盗と勘違いしたと話している。

一方で、良い事例もある。英国中部のサウス・ヨークシャー州では16日、ポケモンGOで遊んでいた人たちが窃盗現場に出くわし警察に通報。男2人が逮捕された。