【米大統領選2016】トランプ氏、選挙運動は「団結」していると強調

トランプ氏

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11月の米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は3日、戦死兵の家族に対する発言で批判を集めるなかでも、選挙運動は「団結している」と強調した。

南部フロリダ州で開かれた支持者集会で、トランプ氏は、選挙運動は「非常にうまくいっている」と述べた。一方、CNNテレビが取材したトランプ氏の選挙運動員は、「時間の無駄のように感じる」と語っている。

トランプ氏は集会で、選挙運動について「これほど団結できている時は今までなかった。(中略)団結という意味では今が一番だ」と述べた。

トランプ氏の選対本部を率いるポール・マナフォート氏は、選対本部が混乱状態にあるという報道は、民主党候補のヒラリー・クリントン氏側が流している情報だと主張した。マナフォート氏は、「クリントン陣営の物語に、またメディアが飛びついた」とし、「トランプ氏は、(支持者集会の会場に入りきらずに)道路まで溢れだした人々に迎えられている」と語った。

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トランプ陣営が混乱しているというのはクリントン陣営の「物語」だと、マナフォート選対本部長は語った

2004年にイラクで戦死したフマヤン・カーン陸軍大尉の両親、キズルさんとガザーラさんが先週の民主党全国大会に登壇し、イスラム教徒の米国入国を一時的に禁止するというトランプ氏の主張を批判したことを受けて、トランプ氏が逆に夫妻を批判したことで始まった論争は、共和党内のトランプ氏をめぐる不協和音をさらに高めた。

NBCニュースは、共和党幹部は、選挙運動を軌道に戻し、雇用や貿易協定などに焦点を当てるために、「介入」を計画していると報じた。

NBCによると、党全国委員会のラインス・プリーバス委員長やトランプ氏への強い支持を表明しているニュート・ギングリッチ元下院議長、ルーディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長が計画を主導している。

ギングリッチ氏は3日、テレビ局フォックス・ビジネス・ネットワークのインタビューで、「トランプ氏がしたことは一部、とても自滅的だ」と述べた。